暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
フェアリー・ダンス編
世界樹攻略編
星を喰らう狼
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ムラサメを拾うと、立ち上がりつつあるスルトに突っ込む。


《ぬぅ!!我を地に倒した屈辱……許さぬ!!》

「黙れってんの」


スルトの厚い胸板にムラサメの斬撃がヒットする。


《ぬぅん!!》


裏拳で俺を払おうとしたその手首を斬りつけ、左手を切り飛ばす。


《ぐおぉぉぉっ!?》

「この力の出所だっけか?教えてやるよ」


次いで左肩、右腕と斬りつけ、スルトの眼前、20mのところに滞空する。刀の先端をスルトに向け、肩の後ろに引き付ける。

片手剣スキルでいう《ヴォーパル・ストライク》のカタナ版。

カタナ単発重攻撃《崩天突》。

眉間に刺さったムラサメは奥へ奥へ埋まっていく。


《があああぁぁぁ!!》

「それは、《強き心》。俺はそれを示してくれた人を助けに行く。――邪魔を、するな!!」


ビシッ、とスルトの動きが止まり、派手な音をたてて爆散した。


「ふぅ……」


その場にしゃがみこむのは意志の力で止める。あいつが見ているとしたら弱みを見せるのは癪だ。



「おう、旦那。やったな」

「レイの規格外さにはもう慣れたつもりだったけど……」

「あはは、アイツと拳で殴りあったの?バカ?」

「ていうかあんた人間?」


女性陣からの言葉が痛い……。

俺勝ったのに、何で?


「あー、疲れた。アルンってもう少しだろ?とっとと行こうぜ」


カタナを納めるとアルンに向かって歩き出す。その後を様々な思いを抱きながら続く仲間逹。

が、突如として現れた黒い影に行く手を阻まれる。


「くそ……またか!!」


即座にそれぞれの武器を構えて後退する。

スルトよりは小さな二匹の狼その名は――《The Skoll》と《The Hati》


「解説のハンニャさん……」


ハンニャは突っ込みたそうな顔をしていたが、淀みなく目の前の怪物について話始める。


「……《神々の黄昏(ラグナレク)》で太陽と月を喰らうフェンリルの子供、《スコル》と《ハティ》だ」

「皆、まだ行けるか?」


強敵との連戦に消耗はしていたが、当然、と頷く仲間達がとても頼もしかった。







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Sideセラ




剣を抜いて構える。


「セラ!ここだと不利よ。一か八かルグルーまで走る!」

「……そうね」


確かに、こうも狭いと追尾魔法の餌食だ。剣は抜いたまま反転し、2人に続いて走り出す。隠れるのは無駄だ。さっきキリトが感じた『見
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