暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
天国と地獄
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ていないのか?」
『はい。フィールド内にあるのは皆さんの持つ酸素魔水晶(ラクリマ)のみとなりますカボ。追加やどこかに隠されているなどの対応はしていないカボ』

つまり全員が最初から酸素を消費していくことになるため、誰かのを奪った時にはそれはフル充電されたものではないということになる。つまり三つ以上・・・奪った時間によってはそれ以上酸素がないと最後まで持たない可能性がある。

「残りの酸素量も気にしないといけないのか」
「しかも通常時でだからな」

通常時がどのような状態かは推測ではないが、恐らく普通に水中を動く分にはってことなんだろう。そうなると戦闘に入ったりすると一気に酸素を使ってしまう可能性があり、15分は持たない場合もありそうだ。

「魔法で空気を生み出すのはいいのか?」
『それだとゲーム性が落ちてしまうカボ!!空気はあくまでこの酸素魔水晶(ラクリマ)のみとなるカボ』

ここで質問したのはミネルバさんだったが、これはいい判断だろう。シリルとジュビア姉では空気を生成しかねない。それだと他の面々よりも長く動けるようになってしまい、ますます有利になってしまうからだ。

『また、酸素が尽きた場合は30秒以内に新しい魔水晶(ラクリマ)に付け替えないと失格になるカボ。魔水晶(ラクリマ)はこちらのボタンを押せば簡単に付け替えられるから安心してカボ』

口に付けておくマウスピース部分についているボタンで酸素が貯められている魔水晶(ラクリマ)の付け替えはできるらしい。つまり奪った後は魔水晶(ラクリマ)部分だけを持っていればいいから重りとなってしまう量も減りそうだ。

『最後まで生き残っている選手がいるギルドの勝利カボ。二人とも退場した時点で失格、順位が確定するカボ。もし制限時間まで残っている選手が複数いる場合はより残っている選手が多いギルド、人数も同じ場合は酸素の残量が多いギルドの勝利カボ』

最低限生き残るだけではダメ、かといって酸素の残量を大きく削る戦闘はなるべく避けたいが今回の参加者を見るにそれは厳しいか。

「思ったより頭も使うな」
「でも頭使うと余計に酸素消耗するよね」
「かといって無闇やたらに行動すればそれもまた酸素を無駄に消費する」
「厄介だな、このゲーム」
「オオーン」

どう立ち回るのが正解なのかを考えようにも酸素の量が鍵を握るとなればそれを考えるのも制限される。よくもまぁここまで面倒なゲームを考えたものだ。

「どう立ち回れば・・・ん?」

無策で挑むのは困難だが、今回はチーム戦になっている。シェリアとサクラはどう動くのかと彼女たちの方へと視線を向けようとしたところ、何やら違和感に気が付いた。

「何やってるんだ?あの人たちは」

まだ競技の説明段階なのに明らかに人
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