後日譚~帰還、そして創まり~ 第160話
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、”子供達”の一員になって鉄血宰相と共に世界を”終焉”に導こうとした皇太子の件を考えたら”黄昏”後の皇太子は最低でも帝位継承権は剥奪されるだろうから、エレボニアの次期女帝に内定した”アルフィン皇太女の皇配”にするという提案が挙がって、その提案に内心は嬉しくてもエリゼお姉さん達に対して申し訳ないと思ったアルフィン皇太女が自分以外にリィンお兄さんに想いを寄せている女性達――――――エリゼお姉さん達にも幸せになってもらう為に、”特例”としてリィンお兄さんの”側室”として迎えるという提案をして、その結果”そちらの世界”のリィンお兄さんもハーレムを築くという事になるんじゃないかしら?」
小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンの推測を聞いた3人はそれぞれ冷や汗をかき
「現実味も帯びている話だから洒落になっていねぇ推測だな、オイ………」
「”黄昏”後の帝国は国外もそうだけど、帝国の人達の信用も失っていると思うから、その信用を少しでも取り戻すためにアルフィン皇女殿下の相手をリィンにという意見は間違いなく挙がるだろうね~。元々一部の貴族達の間では皇女殿下の将来の相手はリィンじゃないかっていう噂もあったし。」
「いやいやっ!俺が皇女殿下のお相手とか分不相応だから!………そんなことよりも、レンがさっき”元の世界に帰ったら”と言ったが、もしかして俺達が俺達の世界に帰る方法についての目途も既についているのか?」
我に返った”クロウ”は疲れた表情で呟き、”ミリアム”は苦笑しながら答え、”リィン”は必死に否定した後気を取り直してある事を訊ねた。
「ええ。貴方達をこの世界に連れて来た”張本人”――――――並行世界の”零の至宝”が3ヶ月後に貴方達を貴方達の世界に帰す事に力を貸すと言っていたわ。」
「3ヶ月後?俺達を元の世界にすぐに帰せない事に何か理由があるのか?」
「ええ、それに関しては”碧の大樹”の件が関係していてね――――――」
レンの話を聞いて新たな疑問を抱いた”リィン”は不思議そうな表情で訊ね、”リィン”の疑問――――――”碧の大樹”でマリアベル・クロイスがケビンによって”狩られた”際、死に際の悪あがきとして時空間を滅茶苦茶にした事で時空間が不安定になり、安定するのが3ヶ月後である事についての説明をレンが答えた。
「……そうか………こちらの世界の結社の”盟主”もそうだが”蛇の使徒”もクロチルダさんとサンドロット卿を除けば全員メンフィル帝国によって殺害されたという話を聞いた時から薄々察してはいたが、マリアベル・クロイスも殺害されていたのか………」
レンの説明を聞き終えた”リィン”は静かな表情で呟いた。
「この世界の場合、”結社が事実上の崩壊をした後にマリアベル・クロイスが狩られた”から正確に言えば”レン達の世界
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