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色々と間違ってる異世界サムライ
第2話:見飽きた笑顔
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差で戦いを挑んでいたとは……俺も充分勇者だな……」

……またか……
彼らはみな笑って死んで逝った。
某はいつも送るだけ。

某はふと思い出す。
某に『有り難う』と言った……討死した男の事を。
「有り難う。お主のお陰で、戦いの中で死ねる。やっと……拙者の番が来たのだ」
『拙者の番』……
その言葉が某の心に重く圧し掛かる……
「案ずるな……お主の番も必ず来る。戦いの中で死ねる日がきっと……お主にも来る。だから、泣くな……」
気付けば……某は某が斬り落とした首を抱えて泣いておりました。

そんな某の鬱な感情を掻き消すかの様に、某の周りで歓声が上がっておりました。

村長perspective

この村を襲って犯した魔族を瞬く間に!?
しかもレベルが300も!
信じられんが、この村1番の鑑定士による鑑定なのだから間違いないだろう。
「もしかして……貴女様がわざわざバルセイユからお越し下さった『勇者セイン』様ですね!?」
だが、村1番の鑑定士が首を横に振る。
「え?」
それに……
「先程のだーむとか言う追剥も言っておりましたが、その『ゆうしゃ』とは一体何なのです?それに、某はそなたらに訊きたい事が山ほどあります」
「聞きたい事?」
「簡潔に嘘偽りなく。よろしいか?!」
「あ……はい」
「ではひとつめ。江戸と言う町を知っておりまするか?」
……はい?
エド?……
その様な名前、聞いた事が無い。
「……承知。ではふたつめ」
と、こんな感じでこの村を救って下さった娘さんとの問答を行っておったのじゃが……

「ふー……つまりまとめると、何も知らぬではないですか!」
いや、わしに怒鳴られても困る!
ヒノモト、フジヤマ、セキガハラ、トクガワ、バクフ、スモウ、タクアン、ミソシル、ショーギ、サムライ等々……
このわしですら初めて聞いた言葉のオンパレードじゃ!
その上……
わしらが知らぬ存ぜぬの一点張りだったのが気に食わなかったのか、その娘さん、急に座り込んで考え込んでしもうた。
それに、この村1番の鑑定士が気になる事を言いおった。
「経験値貯蓄?」
「はい。名前からして経験値を一旦どこかに預け、何かの拍子で一気に放出する。そう言うスキルだと推測されます」
「では、あのお嬢ちゃんはもうレベルアップしないのか?」
「そうとは言い切れません。『レベル上限達成者』の称号を得ていない様ですし、何かの拍子で預けた経験値を取り戻すのかもしれませんし」
「その『何か』とは何じゃ?」
「さあ、そこまでは……いや、もしかすると貯蓄上限を超えれば預けていた経験値を取り戻す事は可能かと」
「じゃあ何か?その上限を突破するまでレベルアップはお預けか!?」
「多分そうなりますね。でも、既にレベル300なので、そ
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