最強ペア
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いうことは水に関係のあるステージなのは記憶しているが・・・」
「その場合はシリル様が出てきますよね?」
「二人だともう一人はウェンディ?」
シリルとウェンディのペアは高いコンビネーションを持っていることはどのギルドも理解している。だが、コンビネーションならどのギルドでもそれなりの者たちがいるためここまで慌てる要因にはならない。
「シリルのペアはウェンディじゃない。恐らく−−−」
ローグが核心を突こうとした時、それを遮るように実況の声が割って入った。
『あっと早い!!妖精の尻尾Bは選手選出が完了しました!!』
その声と共に全員の視線が彼女たちの方へと向く。そしてそこにいる水着姿の二人を見てようやく彼の真意に気が付いた。
『妖精の尻尾Bからはシリルたん&ジュビアのコンビだぁ!!』
「なっ・・・」
虹色のラッシュガードに赤色のサーフパンツで現れた少年と水玉模様にボトムがミニスカ仕様のビキニで現れる女性。二人を見た瞬間、魔導士たちの表情が一変した。
「そうか、あそこはあの二人がいるのか」
「そうだ。しかも実力もある上に得意なフィールドとなると相当辛いぞ」
水系統の魔法を使える二人が揃って出てくることに気が付いていた面々は水着という単語に引っ掛かっていた。そしてルール説明がないことによりその単語がより大きな意味が持つことも。
「関係ねぇよ。俺様の黒雷で−−−」
「待て!!」
しかし当然この強力なタッグにも弱点はある。そのうちの一つであるタイプ相性を利用しオルガが出ようとしたが、ミネルバに止められる。
「どうしたんだよ、お嬢」
「そう簡単にはいかないかもしれん」
「あん?」
ミネルバがなぜ止めたのかわからず困惑しているオルガ。他の面々も同様の反応ではあるが、彼女は彼らが納得行くように説明する。
「フィールドが仮に水と仮定した際、オルガの雷では全員が感電する」
「それはいいことなんじゃないんですか?」
「味方まで感電する可能性もあるんだぞ」
「「「「「あ」」」」」
水による感電率が上がれば当然耐性を持たない魔導士はやられてしまう。しかしそれは味方にも言えることのため、迂闊に彼を出すわけにはいかなかった。
「それにあの二人なら、水をうまく使ってそれを防いでくるかもしれん」
そうなってしまうと二対一となり一気に劣勢になりかねない。それを考慮してオルガの選出は見送られる。
「となると誰が・・・」
「ローグはダメだゾ」
「なんでだよ!!」
「シリルにお色気で負けるのが目に見えるからだゾ」
「うぐ」
恐らく最強と考えられるコンビの登場に浮き足出す面々。そしてそれはギルド最強と称される彼女にも言え
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