最強ペア
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、眉間にシワを寄せている。
「何がまずいんだ?グレイ」
「雨女の水着が他人に見られるからか?」
「バッ!!ちげぇよ!!」
イヤらしい笑みを浮かべながらそんなことを言うガジルに顔を赤くしながら答える。いや、ジュビア関連のことであるのだが、別にあいつの水着姿を他人に見られたからって俺は焦ったりはしねぇ。
「じゃあなんだ?」
「この競技がヤバイんだよ」
「だから何がヤバイんだって」
二人はルール説明がされなかったことにばかり意識がいっているようで、チャパティのいった最後のセリフがどれだけまずい状況を生み出しているかわかっていないらしい。だから俺は分かりやすく順を追って説明することにする。
「水着でしかも二人選出だぞ?」
「絵面か?」
「「俺らを見て言うんじゃねぇ!!」」
エルザの失礼な物言いに思わず声が重なる。確かに俺とガジルが出たらそれはそれで揉めそうだが、今そんなことを言うわけがないのはわかってほしい。
「なら他に何が・・・!!」
「全くだ。問題なんて何も・・・!!」
そこまで来て二人もようやく気が付いたのか、目を見開いて顔を見合わせた後、二人揃ってこちらに視線を向ける。恐らくその気付きは俺と同じものだと考え、静かに頷いた。
第三者side
「まずいな、この競技」
数人の魔導士たちが気が付いているある問題。それに剣咬の虎でいち早く気が付いたのは影のドラゴンだった。
「何がまずいのだ?ローグ」
「シリルの水着が他人に見られるからか?」
「それもある」
(あるのか)
(あるのかよ)
(あるんだね)
(あるんですね)
(あいつの水着なんてロリコンしか興味ないゾ)
あまりにも平然と答えるローグに戦慄しつつも、彼がそれ以外に気が付いたことがあるようで全員が次の言葉を待っていた。
「だが、一番の問題はそれじゃない」
「じゃあなんなんだゾ?」
「水着という指定があることが問題なんだ」
「「「「「??」」」」」
含みのある言い方に五人は意味がわからずにいる。何か言いたげにも関わらずそれを真っ先に言おうとしない彼に痺れを切らしたミネルバが問いかけた。
「水着であることの何が問題なんだ?」
「水着ということはある程度ステージが限定される。その時問題になるギルドがあるだろ?」
「だからそれがなんなん・・・」
そこまで言いかけてオルガも彼の気付きがわかったらしく、そちらのギルドの方へと視線を向ける。全員がそれに釣られてそちらを見るが、その先にいるのは今話題に上がったばかりのギルドだった。
「やはり妖精の尻尾か?」
「水着と
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