最強ペア
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そうとしていた二人がこちらに一瞥を送り、手を振ってきた。
「またね!!ウェンディ!!」
「それじゃ」
「うん!!またあとでね!!」
「じゃあね!!」
それに手を振り返し背を向ける。そのまま俺たちはジュビアさんたちが先に向かっているであろう待機場所へと手を繋いだまま向かうのだった。
レオンside
待機場所へと戻ってきた俺たち。そこにはすでにリオンくんたちも来ており、俺たちがどうやら最後だったらしい。
『それでは!!これより大魔闘演武三日目を始めていきます!!』
ちょうど定刻に来たようで実況の声が響き渡る。朝からこんなに大きな声を出せる彼の能力は高いものだと思いつつも、まだ眠たさが残るこちらとしては頭に響いてきて仕方ない。
『まずは競技パートを執り行います!!本日の競技パートは・・・』
会場中の魔水晶ビジョンへと全員が視線を移し、そこに映される競技名へと意識を向ける。
『奪取です!!』
「奪取?」
「奪うっこと?」
「名前だけ見ればそうだな」
何かを奪い合う競技ということなのだろうか?そのまま次に行われるであろうルール説明を聞こうと静かにしていると、ここで想定外の出来事が起こった。
『今回の競技の参加者は各ギルド二人となります!!それではこれより選出タイムに入ります!!なお、参加者は水着へと着替えて参加となります!!』
「「「「「!!」」」」」
これには全員が面を食らう。昨日まではあったはずの競技パートの事前説明がなく選手の選出が始まる。しかも慌てた様子もないことからこれが今回の台本であることがすぐに理解できた。
「ルール説明なし?」
「じゃあどうすればいいんですか?」
「今ある情報から考えるしかあるまい」
昨日までがルールが明確だっただけにこれは慌ててしまう。以前と変わらなくなったと言われればそれまでだが、やはりルールが事前にわからないと今あるわずかな情報だけが頼りになってしまう。
「何かを奪い合うゲームで・・・」
「参加者は二人」
「それで水着か・・・ん?」
二人の競技が今までなかっただけにこれまでとは異なる展開になるのは容易に想像できる。ただ、俺たちは最後のこの単語でトビーさんを除いた全員があることに気が付き、顔を見合わせしばらく沈黙する。
「まずいぞ、この競技」
グレイside
三日目の競技パート。その競技名が発表されてから選手選考に入ったが・・・
「ヤバイな、この競技」
俺は思わずそう呟いた。だが、隣にいる二人の妖精は俺の気付きがわかっていないらしく
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