第88話 銀の襲撃
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「はあぁぁぁぁぁぁっ!」
「ふうぅぅぅっ……!」
お互いに気合を入れて武器を振るい相手の隙を伺う、この勝負は一瞬の隙を捕えた方が勝つ!
「早すぎて目では負えない……!?」
エマの目には何かの影が高速で動いているようにしか見えないだろう、俺はエマやコリン君を巻き込まないように注意しながら戦いを続けていく。
(……今だ!)
俺は相手の速さより少し速度をわざと遅らせて攻撃をずらす、そしてカウンターを放った。
「残月!」
「ぐうっ……!?」
俺の放った一撃は奴の大剣を吹き飛ばした。
「貰った!」
俺は時雨で銀の心臓を突こうとした。
「ぐあっ……!」
だが体に大きな痺れを感じてしまい足を止めてしまった。
「ようやく効いたか」
銀はそう言うと俺に接近して発勁を腹部に叩き込んできた。
「がはっ!」
俺は大きく吹き飛んで地面に横たわった。
「そうか、毒が塗られていたのか……!」
「この大剣には毒が塗ってある、即死はしないが体の自由を奪う毒だ。先ほど掠めた時にすでに勝負はついていたんだ」
「さっきまでの速度合戦はわざとだったんだな、毒が身体を回るのを待っていたのか……」
俺は毒で意識を失いかけてしまう。
「リィンさん!」
「エマ……逃げろ……」
俺はエマにそう言うと意識を失ってしまった。
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――――――
―――
side;エマ
「リィンさん!」
私は倒れてしまったリィンさんに駆け寄ろうとしますが銀と呼ばれる暗殺者に道を塞がれてしまいます。
「このっ!」
私は杖を振るい攻撃しますが簡単に止められてしまいお腹に軽い打撃を受けてしまいます。でもその一撃で私は動けなくなってしまいました。
「ううっ……」
「お前はターゲットに入っていない、大人しくしていれば殺しはしない」
銀は冷たい声でそう言います。
「でもリィンさんは殺すんですよね?そんな事はさせません……!」
私は痛むお腹を押さえながら立ち上がりました。
「リィンさんは私のお母さんを助けてくれた恩人なんです!そんな彼を殺そうとするのを黙ってみてられる訳がありません!」
「……そうか、なら話は別だ」
銀は大剣を構えて私に振り下ろそうとします。しかしそこに魔法の障壁が現れて私を守ってくれました。
「なにやってるのよ、あんたは!」
「セリーヌ!?」
私を守ってくれたのは使い魔であるセリーヌでした、セリーヌは唯の猫ではなく人間の
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