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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
旅館×温泉
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衣室!
 でも立つと水音立ちますよね……潜るしかないんですが……もしくは一夏さんが出るまで待つか。

 正直言います。男との人と同じお湯に入ってる時点で羞恥心はマッハなんです! 一刻も早くこの露天風呂から逃げたいんですよ!
 というわけでここで私の選ぶ選択肢は一つのみ! 潜って逃げます!

 考えれば後は実行のみ。音を立てないように潜るとそのまま淵に向かって進む。
 お湯の中で一回反転して後方確認も忘れない。よし、一夏さんはまだ向こう側!

 お湯から顔を出してもう一度確認。後は素早く更衣室へとダッシュ。
 ここからはもう気づかれても構わない! あの位置からなら音を聞いて振り返る前に中に入ってドアを閉めるまでは余裕です!
 今まででの人生で最高の速度でドアまで走ると更衣室のドアを開けて、

ガラ!

「ん? 誰か来たのか?」

 一夏さんが見る前に閉める!

ピシャ!

 み、ミッションクリアー……とりあえず近場にあるタオルを巻いて身体を覆うと女子側に入ることでその場にへたり込んでしまいます。
 助かったー……

 露天風呂入ったのに全然心休まりませんでした。むしろ疲れました……
 ノタノタと下着を身に着けて再び浴衣に着替え更衣室を出ます。

「あら? カルラさん?」

「セシリアさん、箒さん」

「また入っていたのか?」

 セシリアさんと箒さんにばったりと遭遇。どちらも織斑先生の部屋からの帰りなのでしょう。

「どうして来なかったんだ?」

「いえ、嫌な予感がしたので」

「まあ……それは間違っていませんわね」

「うむ。あの台詞を直接聞かなかっただけまだマシか」

 そうしてセシリアさんと箒さんは深々とため息をつく。あの台詞って何なんでしょう。気になりますけどわざわざ聞く必要もないでしょう。好んで火の中に入りたくは無いです。

「とりあえず戻りましょうか。もうすぐ消灯時間ですし」

「ああ、そうだな」

「ですわね」

 そう言って私たちはその場を後にし……

「あれ、箒とセシリア……にカルラ?」

 こ、この声は!!!
 
 ゆっくり、ゆっくりと後ろを振り返るとそこには身体からわずかに湯気を出している浴衣姿の一夏さんがいました。き、着替えに時間をかけすぎましたか。

「い、一夏! 露天風呂だったのか!」

「いいいい、一夏さん!? こんな時間に奇遇ですわね!」

 抜き足差し足忍び足……

「いや、さっきも部屋で会っただろ。そう言えばカルラはなんでここにいるんだ?」

 ギクッ!

「え……まさか……」

「カルラさんも露天風呂……一夏さんも露天風呂……?」

「まさか……一緒に?」

 うわー! うわ
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