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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
旅館×温泉
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男の人!?

 誰もこないと思って混浴のところ入ったのが裏目に出ました!
 あ、あわわわわ! と、とりあえず隠れないと!

 慌てて露天風呂の中にある飾りの岩の後ろに身を潜めてしまいます。

「んー! やっぱ露天風呂は気持ちいいよなあ」

 声の主は予想通り、というより考えたら旅館の人も全員女性なんですから男の人は一夏さんしかいないんですってば!
 わ、わ! どうしよう! と、とりあえず気づかれないように出て行かないと……

「ん? タオル? 誰かいるのか?」

 しまったぁ! 入り口の棚に置きっぱなしだった!

「んなわけないか。時間が時間だし忘れ物だろ。それに俺がいるのにわざわざ混浴に入る奴もいないだろうし……」

 すいません。完全に忘れてました……

 一夏さんはそう言ってタオルを持って中に……って! 置いていってくださいよ!
 再び戻ってきた一夏さんの手にはやはりタオルは無く……片付けてきたようです。
 そういうところはいい人なんですけど……いい人なんですけど!

 忘れ物だと思うならそのままにしてくださいよぉ……これじゃあ体隠せないじゃないですか……

「というわけで改めて……っと」

 一夏さんがお、同じ湯船にぃ! あわわわわ……どうしよう! どうすればぁ!

バシャバシャ

 音を立てながら一夏さんがこちらに……! えーとえーと! どうすればいいんです!? 誰か助けてぇ! おかーさーん!

「ふう……」

 あれ?

 近づいてくる水の音がちょうど岩の反対側で止まりました。
 ど、どうやら一夏さんは岩の反対側に背中を預けて座ったみたいです。良かったぁ〜……でも……これどうしましょう。出られませんし動けません。
 前に一夏さんお風呂好きだって言ってたし、しばらくはこのままかなあ……

「しっかし千冬姉もきついよなあ。マッサージ上手いならたまには褒めてくれたっていいのに」

 愚痴のように聞こえた一夏さんの呟きは、それでいて満足そうな声色だ。
 マッサージかあ。そう言えば幼少の時にはお父さんによくやってあげたなあ。今思ったら身体大きすぎて全然効いてなかったと思うけど気持ちいいって言ってのは嬉しかったなあ。
 でも一夏さん万能ですね。家事も料理も出来てその上マッサージも上手いとか、世の女性が羨む家事スキル持ちの男性です。これであの鈍感スキルさえなければ言うこと無いんですけど。

「お、月出てるじゃん。反対側の方がよく見えるか?」

 って! ちょっと待って待ってー! こっち側来るの!?
 私は一夏さんの足音に合わせて岩の反対側に移る。

「おおー、綺麗な満月だな。うん? 少し欠けてるから満月ではないのか」

 よし! こっちなら少し行けば更
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