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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
旅館×温泉
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富豪ですわね!」

「「「「ついていけない!!!」」」」

 まあさっきからこんな感じで……セシリアさん滅茶苦茶強いです。

「おい、カルラ、セシリア。教官が呼んでいるぞ」

 この声は……ラウラさん?

「待ってくださいませ!」

「今いい所ですので後で行きますと伝えてください!!」

「う、うむ……分かった」

 こんな負けっぱなしじゃ私も抜けられませんよ!

 結局大富豪は合計30回近くやった挙句20回以上セシリアさんが大富豪で圧勝。その内5回は私、3回が相川さん、2回が櫛灘さんが大富豪でのほほんさんは0。
 そう言えば……織斑先生の呼び出しが…あったような? もうラウラさんが呼びに来てから2時間近く経ってますし……もういいんですかね?
 現在時刻は大富豪後の消灯時間一時間前の夜9時。セシリアさんは終わった後ラウラさんの言っていた通り部屋を出ました。私はというと…

「えへへー、独り占めー……っと」

 今の格好はタオル一枚だけ体に巻きつけて更衣室にいます。
 扉を開けると目の前にあるのはもうもうと湯気を吐き出す露天風呂。
 いわゆる逃げです。どうせ一夏さんのことでしょうし……

 空には丸い月が静かに輝いていて幻想的です。日本の露天風呂で一人で月を見る。風流とか雅とか言うんでしょうね。
 本当は朝日が見たかったんですけど明日は忙しいですし今日は夜で我慢しましょう。

 うん、やっぱりこの時間は誰もいない。

 巻いていたタオルを入り口の棚に置く。日本ではタオルをお湯につけるのはNGらしいですからね。作法は守らないと。
 一度体を流して……お湯に足を入れます

チャプ……

 静かな水音共にちょうどいい温度のお湯が足を暖めてくれる。
 少し歩いて海が一望できる位置まで来ると座って大きく伸びをします。

「ん〜……」

 気持ちいいなあ……
 この露天風呂は東側に面していて朝は朝日が昇ってくるのを見ることが出来るようになっています。
 最終日は早朝に来ようかな…

 私は首から下げられている指輪を持ち上げて月に掲げ、その指輪の中に月が入るように持って来てみます。金色のそれは月の光を反射してまるで指輪自体が輝いているように見えますね。

「えへへ、月みたい……」

 やってて少し恥ずかしいや。

 そう感じて顔をお湯につけてブクブクと泡を立てます。こういう広いお風呂って童心に帰りますよね。って言っても私そこまで年取ってませんけど、こういう行動をしたくなります。

 そんなことをやっていると……

ガラガラ

 後ろから扉の開く音が聞こえました。誰か来たのかな?

「はあー……久しぶりだと肩凝るなあ」

 こ、このため息の声色って……
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