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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
旅館×温泉
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運で半分駆け引きなんだけどねー」

 今回大貧民だった相川さんがカードを配ってくれて、手札を確認します。んー、可もなく不可もなく、って感じですね。

「これこそ私に相応しい手札ですわ! さあ、大貧民の方! カードをお渡しになりなさい!」

「くっそー!」

 相川さんがカードを2枚セシリアさんに差し出します。これがきつくて面白いところですよね。勝つ人はずっと勝ちますし負ける人は負け続ける。かなりシビアなゲームです。だからこそ面白いんですが。こんなゲームを今まで知らなかったのはもったいないですね!

「では私はこれで」

「うっそ! これで一番弱いカード!? セシリア強すぎ!」

 セシリアさんが出したカードを見て相川さんが叫びます。何と言うかセシリアさんのカードって最初からイカサマ無しなのにすごい強いんですよね。いつも圧倒的強さの手札で上がってしまうので誰も追いつけないんです。

「カルカルー、カードカード」

「あ、はい。じゃあ私はこれで」

「私のー、愛のー、ハートの2をあげるのですー」

「で、ですからのほほんさん。カード言っちゃだめですってば……」

「あ、ごめんー、えへへへ」

 何故かのほほんさんは誰に対しても渡すカードを声に出してしまうんですよね。もう癖みたいで……

「おー、ハート6ー。いいねー。カルカルとの相思相愛ー」

 それで自分に渡されたカードも声に出してしまうのですからあまり勝負事には向かない性格ですよね。
 ハートは完全に偶然ですからそういうのは止めてください。

「ぬがああああ! 初心者に負けてられるか! 徹夜でデュエルだ!」

 櫛灘さんがそう叫んで隣の相川さんが大きく頷きます。

「いつでも勝負になりますわ! 勝つのは私ですもの」

「いいでしょう。いくらでもかかってきてください!」

 セシリアさんと私がそう言うと4回目の勝負が始まりました。ルール上1回目以外は大貧民からなので相川さんからですね。

「じゃあ私から行くわよ! おりゃ! 3のスリーカード!」

「パス」

「パースー」

 あ、私ですね。

「では6の3カード」

「ふふふ。9の3カードですわ!」

 隣のセシリアさんがカードを出します。

「ぱ、パス」

「パスしかない!」

「パースー」

 わ、また回ってきた。んー、じゃあ出しましょう。

「クイーンの3カードで」

「キングの3カードでどうですの!」

 わ、これは流石に……

「パスです」

「あら、パスですの? では私は2のスリーカードで」

 これパスしかないじゃないですか!

「あら? これも皆様パスですの? では1のスリーカードでまた私が大
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