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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
海×遊び
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私。
 そう言えば箒さんもバスで別れてから見ませんね。先に行ってると思ったんですけど更衣室にもいませんし、どこ行ったんでしょう?

「あ、ねえねえ。何か借りてもいいみたいだよ?」

 シャルロットさんの声にそちらを向くと色々と道具も貸し出しているみたいです。

「何か必要なのか?」

「んー、必要って言うより遊びのための道具だから借りなくてもいいしみんな持って行ってると思うけど」

「でも結構色々ありますね」

 ビーチバレーのボールにそれ様のネットとポール、パラソル、シート、貸し出し用の水着やサンオイル、浮き輪、スキューバ用品など海に必要なものがこれでもかと置いてあります。
 お、おお! これもありますか!

「私これ借ります」

「え、カルラできるんだ」

「む、そのボードは何だ?」

 ラウラさんの問いに私は……

「見てのお楽しみです」


――――――――――――――――――――――――――――――


 更衣室から出て浜辺は直ぐ、既に他のクラスの人たちが大勢いますが、そこはほぼプライベートビーチ。学園の生徒以外は人がいないため広さも十分余裕があります。
 皆さんはほとんどが浜辺や海岸沿いで遊んでいますが私は一人少し沖にいます。風速1mもない微風、波は穏やかだけど乗れないわけじゃない。

「ほ」

 ボードに腹ばいになって浜辺に向かって手で漕ぎ出す。少し足の方が盛り上がったのを感じてボードの上に立ち上がってバランスを取ります。

 少しずつ波でボードが斜めになり始めて速度が上がり始める。
 ちょっと重心をずらすだけで足元のボードは左右に簡単に傾いて位置を調整、浜辺がどんどん近くなってくる。
 浜辺が近づくにつれてスピードが速くなり、そのまま私は波が終わるまで乗って浜辺にボードごと乗り上げました。

「うーん」

 ボードを下りながら思わず唸ってしまいます。
 何回か乗りましたけどやっぱりここは波が穏やか過ぎて簡単すぎるというか……サーフィンにはあまり向かないといいますか……

「おー! すごーい!」

「かっこいい!」

「へ?」

 私が顔を上げるとある程度の人だかりが出来ていました。
 サーフィンしてるのが私だけだったせいで無駄に目立ってしまったようです。
 あっという間に周囲を十数人に囲まれて質問攻めに合ってしまいました。

「ねね! 私にも出来るかな!?」

「え、ええ。ここは波もそこまでではないですし……」

「本当!? あ、でもボードがないや」

「それならレンタルのボードがいくつか旅館にあったと思いますけど」

「本当!?」

「私借りてくる!」

「あ! ずるい!」

「カルラさん! 後で教えて
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