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盲目の猫達は幸せを見る
第一章

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                盲目の猫達は幸せを見る
 そのふさふさのペルシャ猫の様な毛のサビ猫を見てだった、映像制作者のパトリック=コー明るい顔立ちの細面の若い男性である彼は飼い主のエリカ=イイジマ優しい顔立ちでグレーの目にブロンドの若い女性に対して言った。
「この娘目が」
「はい、見えません」
 エリカはコーに答えた。
「実は生まれつき」
「やはりそうですか、実はです」 
 コーは太った雌の三毛猫を出して話した。
「雌でスティービーといいますが」
「その娘もですか」
「見えません」
 こう答えた。
「やはり生まれつき」
「そうなんですね」
「ですがいつも頑張っていて」
 そうしてというのだ。
「いい娘です」
「そうですか」
「大切な家族です」 
 コーは心から話した。
「誰よりも」
「私達にとってもです」
 エリカはコーに真剣な顔と声で答えた。
「この娘、ニムと」
「その娘もですね」
「はい、ラムといいますが」
 猫はもう一匹いた、その猫は白黒の八割れである。
「ニムと同じ雌で」
「やっぱり目がですね」
「見えません」 
 そうだというのだ。
「この娘は」
「そうですか」
「ですが二匹共です」  
 ニムもラムもというのだ。
「凄くいい娘で他の感覚がです」
「いいんですね」
「リードを付けたお散歩に出ても」
 そうしてもというのだ。
「元気にです」
「歩いていますか」
「はい」
 そうだというのだ。
「幸せに」
「それは何よりですね」
「それにです」
 エリカはさらに話した。
「ニムは抱っこされるのが好きでして」
「いつもですか」
「そうしています」
「スキンシップですね、それもです」 
 笑顔でだ、コーは応えた。
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