準備
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てIS学園に戻ってから保管室に寄ったらすごい重い箱を渡されました。中身的にあれしかないですね。楽しみですけど……これ荷物置いてから取りに行けばよかったなあ……
あれ、部屋空いてる。ってことは箒さんいるんですかね?
またラウラさんとかいう落ちじゃないですよねー……
「ただいま帰りましたー」
右手で荷物を器用に支えながら左手でドアを開けて足で入れる隙間を広げ、身体を部屋に滑り込ませる。おお、電気がついている。ということは箒さんですね。良かった。
「わ、わ! カルラ! ちょっと待て!」
「へ? どうしたんです……か……」
箒さんの焦った声に顔を上げると……私は思わず荷物を落としていました。
全身鏡の前には水着姿の箒さんがいました。
その水着はいつもの厳格な箒さんからは着てる姿が想像できない白いビキニタイプ。
しかも縁の方が黒くなっているせいで色の作用により胸より下は細く、そして胸はより大きく見えます。
その水着を着こなせる箒さんのスタイルのよさ……ああ、嫉妬にも似た感情が……
「ま、マジマジ見るな!」
そんな私の視線に気づいたのか箒さんはベッドからシーツを剥ぎ取ると体に巻きつけて更にしゃがみこむことで隠してしまいました。
いや、これはこれで裸にシーツみたいでいやらしいですよ。
「こ、これはだな! 私が選んだのではなくて……店の人に『彼氏がいるならこれでイチコロよ!』とか言われてつい……ではなくてこれはそのそうではなくてだなあ」
そして顔を真っ赤にしながらそう言い訳する箒さん。
え、何これ可愛い!
「箒さん」
「み、見るなぁ……」
2,3歩歩み寄ると箒さんは少しだけ下がります。
何でしょうこれ。すごい嗜虐心をくすぐられるんですけど!
ゆっくりと足を一歩だけ進めてみる。
「うう……」
箒さんが少しだけ下がります。
また一歩だけ箒さんに近づきます。
「ううう……」
か、可愛いい! なんですかこれなんですかこれ! いつものギャップも相まってものすごい可愛いんですけど!
私は一足飛びに箒さんに近づいて両肩を掴む。
「箒さん!」
「ひ!」
「これで一夏さんもイチコロですね」
「ううう……」
呻き声だけ出して耳まで真っ赤にする箒さん。
今あの日本好きの友達の言っていることが理解できました!
これが『萌え』なのですね!
今日もまた新しい日本文化に触れることが出来ました。
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ふあ……少し夜更かししすぎましたね。箒さんももうとっくに寝ていますし、私も送られてきた『ドラグノフ』+PSO-1の整備
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