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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
準備
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い。なんと言うか楽しむというものがやっぱり他の人より無い気がします。

「だが3回目に出てきたサソリ型の兵器は良かったな。あれだけの機動力があれば一般兵器としては十分だ。市街戦にも役立つし検討してみる価値はある」

「へ?」

「1回目と2回目に出てきた足の長い奴はダメだな。遠距離からではただの的だ」

「あ、あのー」

「最後に出てて来たのなんぞ論外だ。発想は良いが止まってしまっては意味がない。正面にあれだけでかい砲門をつける意味も無いし護衛機も無しでは落としてくれと言わんばかりだ。だが内乱であるならば有効か? ふむ……」

 そう言いながらラウラさんはブツブツと独り言を言い始めます。
 案外楽しんでますね。やっぱり見る場所が一般の人とは全然違いますけど。

「あれ、勝負ついたの? 早かったね」

 声に振り向くとシャルロットさんが戻ってきていました。その両手にはかなり大きめのパンダっぽいぬいぐるみが入った袋が3つ。

「それ欲しかったんですか?」

「ううん。試しに一回やっただけで引っ掛かって一気に取れちゃって。僕こんなにいらないし一ついる?」

「あ、じゃあ頂きます」

 シャルロットさんの手からぬいぐるみを一つ受け取って中身を確認します。見た目はグダーとしたパンダって感じですね。この脱力感、中々可愛いです。

「あ、何? グダパンじゃない」

 これもいつの間に戻ってきたのか鈴さんが私の持っているぬいぐるみを見て言いました。どうやらこれの商品名は『グダパン』というらしいです。

「『グダパン』? なんだそれは?」

「見た目グダーっとしたパンダだから『グダパン』」

 ラウラさんの疑問に鈴さんが答えます。というよりそのまま過ぎますねそれ。

「そうですわ鈴さん! 今度はそれで勝負ですわ!」

 セシリアさんがぬいぐるみを見て思いついたように近くの丸い猫のような大きなぬいぐるみが置かれたUFOキャッチャーを指します。

「成功すれば物も手に入りますし勝負結果も一目瞭然。どうですの?」

「いいんじゃない? アタシは負けないけどね」

 あ、それなら……

「どうせなら一夏さんが喜ぶものにすればいいのに……」

「「それだぁ!」」

「ひぃ!」

 私のその呟きは聞こえていたようで、鈴さんとセシリアさんがグリン! と振り返ってきました。

「あ、でも私一夏さんが喜ぶものを知りませんわ……」

「ふふふ……」

 嘆くセシリアさんの横で鈴さんが不適に笑っています。

「はっ! 鈴さんまさか!」

「幼馴染のアタシに隙は無かった!」

 ああ、そう言えばそうでしたね。こういう時は幼馴染というのは便利です。

「さすが鈴さん!
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