第一章
[2]次話
友達に付き添う
カルフォルニア州サンディエゴにあるサファリパークではチーターの友人に犬を置いて育て友情を育てさせている。
そうした試みを続けているが。
「この子の足がですか」
「前から悪くて」
サファリのスタッフは獣医のケンゾウ=ヤマナカ穏やかな顔のアジア系の青年である彼に対して雄のチーターのルークナを見せつつ話した。
「それで今度です」
「手術をですね」
「お願い出来ますか」
「わかりました」
これがヤマナカの返事だった。
「それではです」
「宜しくお願いします」
「それでは、それとです」
ヤマナカは今度は彼に寄り添っているローデシアン=リッジバックの雄を見てそのうえでスタッフに話した。
「この子も心配そうですね」
「パートナーでして」
「家族としてですね」
「凄くです」
こうヤマナカに話した。
「心配していて」
「それで、ですね」
「寄り添っています」
「ではこの子の為にもです」
ヤマナカは強い声で約束した。
「手術は必ず」
「成功させてくれますか」
「はい」
このことを約束するのだった。
「心配は無用です」
「それでは」
スタッフはヤマナカの言葉に頷いた、そしてだった。
ルークナは手術に入った、その間ずっとライナは彼に寄り添って心配そうに見守っていた。ヤマナカはその彼に微笑んで話した。
「大丈夫だよ、絶対によくなるから」
「クゥン」
そう言われてもだった。
ライナは心配そうだった、そうして常にルークナに寄り添い。
手術が終わり彼が動ける様になりまで寄り添った、そして動ける様になると。
「ガウ」
「ワンワン」
二匹で楽しそうに遊んだ、ヤマナカはその様子を見てスタッフに話した。
「いや、本当にです」
「二匹の絆は強いですね」
「そのことを実感しました、ですが」
「はい、今度はです」
スタッフは暗い顔で応えた。
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