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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
初めての交友
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すし逆にシャルロットさんにばれそうな気がします。潜伏モードじゃないの私と一夏さんだけじゃないですか。

 目的地と思われる水着売り場につきました。やっぱり一夏さんたちも水着買いに着たんですね。

「ちょっとカルラ」

「はい?」

 鈴さんに声を掛けられました。内容分かってますけどね。

「なんで潜伏モードにしてないのよ! ばれるじゃない!」

「えっと……私別行動しても?」

「は?」

 いえ、だってどう見てもデート気分なのシャルロットさんだけで一夏さんはいつも通りですし……これ以上見張っても何も無いと思いますよ?

「やる気のない人は結構ですわ!」

「はあ、じゃあまた後で合流しましょう」

 私がそう言うと鈴さんとセシリアさんは二人を追って水着売り場に潜入していきました。ってあれ? ラウラさんは?

「全く……」

「わ!」

 またですか! いつの間に私の後ろに!
 さっきまで前にいたはずなんですけど……一々気配消すんですから心臓に悪いです。

「これ以上見ていても何もないな」

「え、ええ。そうですね」

 ラウラさんも気づいてたんですね。

「ならさっさと当初の予定を済ませろ。水着を買うのだろう?」

 あれ? ラウラさんの口ぶりだと何か別のものが気になるとかじゃなくて買い物そのものに興味が無いような……

「ラウラさんはどうするんですか?」

「確かに学校指定のもの以外は持っていないが泳げれば何でもいいだろう。特に学校指定のものは機能性に優れているからな。新しいものは必要ない」

 む……

「ダメです」

「む?」

 私の言葉にラウラさんが不思議そうな顔をしますが……譲りませんよ!
 出生なんて関係ありません! 人種も関係ありません!
 ラウラさんだって10代の女子なんです! 今まで軍関係にいたからなんて言い訳は通用しません! ここは一夏さんを餌にしてでも!

「ラウラさん? お嫁さんになるなら」

「婿だ」

 ……そうでしたね。

「ゴホン……お婿さんになるのなら相手のそれに釣り合う格好をしなくてはなりません。一夏さんも水着を買いに来ているのですからラウラさんだけ学校指定のものでは一夏さんも対応に困ってしまいますよ?」

「そういうものなのか?」

「そういうものです」

 一般常識に疎い人を騙すのは何か気が引けますけど……交友はこういうところからも広がるものです。よく考えたら別に騙してるわけではありませんし無問題です。
 それ以前に私たちは全員私服なのにラウラさんだけ制服なんですから目立ってしょうがない。こういうところも覚えていってもらわないと……

「なるほど。郷に入っては郷に従えという言葉が
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