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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
初めての交友
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い! セシリアさんの目が虚ろだあ!

「……握っていたな」

 わあい! ラウラさんの目が虚ろだあ!

「そっかぁ、やっぱりそっかぁ…………あたしの見間違いでもなくやっぱりそっかぁ……」

―正面にIS3機の部分展開を確認―

「よし殺そう」

「八つ裂きだな」

「狙い撃ちますわ」

 何でこの3人誘っちゃったんだろー! わああああああああん!

 『龍咆』、『スターライトmkV』、ワイヤーブレードをそれぞれ展開した3人は今にも目の前の手を繋いだ男女二人……一夏さんとシャルロットさんに襲い掛からんばかりです!
 ええい! しょうがない! ここは魔法の言葉で!

「後で織斑先生に言いつけますよ」

「む」

「な!」

「そ、それは困りますわ!」

 3人がその言葉に私の方を振り向き非難の目を向けてきます。ってそれ以前に……

「IS展開したら私が報告しなくてもばれますって」

「ふむ、確かにな」

「千冬さんに怒られるのも嫌だし」

「ですわね」

 そう言って3人が武装を元に戻してくれた!
 バンジャーイ! 魔法の言葉『織斑先生に言っちゃうよ』バンジャーイ!

 それにしても一夏さんの用事ってシャルロットさんとの買い物だったんですね。傍から見ると完全にデートです。
 シャルロットさんは外見不機嫌そうですけど手を繋いですごく嬉しそうですし、それを現すようにいつも後ろに纏めている金髪が揺れに揺れています。
 一夏さんは……まあいつも通り。多分デートだとか思ってない。
でも状況的に10代の男女が手を繋いでショッピングモールってデートで間違いないですよね? 少なくとも一般にはそう見える、見えない人は色々おかしいか抜けてる人。そして一夏さんは恐らくおかしい人。

 まあだからこそ私の目の前の3人の額には完全に青筋が浮いているわけで……

「幼馴染のアタシがいながら……」

「いつも一緒の私がいながら……」

「私という婿がいながら……」

 ISの展開を止められてもこの3人の行動を止めるのは至難の業なんですよねー……

「とりあえず………追います?」

「「「モチロン!」」」

 これは買い物できなんじゃないですか? まあ私は水着あるからいいんですけどねー。
 ちなみにこの3人。合流した時は以前のことのせいでかなり険悪でしたが、電車の中で解決しました。仲が悪いのも一瞬なら仲直りも一瞬なのは10代の特権です。
 どっちも頭下げたのは必要条件ということで。

 って、追跡するだけなら『コア・ネットワーク』使えば……

 あれ……シャルロットさんしっかり潜伏モードにしてますね。んー、流石。
 …………それ以前に目の前の3人も潜伏モードで
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