第一章
[2]次話
兵士を救った猫
ジョッシュ=マリノアメリカ陸軍に所属している彼は同棲している恋人のベッキー=カーランド優しい顔立ちで青い目とややくすんだ金髪を後ろで束ねたスタイルのいい彼女に車の中で話していた、二人共長身でマリノは面長で黒髪の緑の目の青年である。車は彼が運転している。
「いや、本当にね」
「奇跡ね」
「全くだよ、あの時は心を病みきっていて」
マリノは助手席の恋人に話した。
「これで最後にしようって」
「隊舎を出て」
「最後の一服の後でってね」
「思っていたの」
「そしたらそこにその猫が出て来てね」
「貴方に声をかけてくれて」
「何か不意にね」
マリノは笑顔で話した。
「タバコを吸うのを止めて」
「その子に手を差し出して」
「それでだったよ」
それからというのだ。
「その子とね、毎日軍務が終わったら」
「その茂みに行って」
「遊ぶ様になったよ、ご飯もあげたりしてね」
そうもしてというのだ。
「一緒にいてその間に」
「トラウマとかも癒されたのね」
「あれがアニマルヒーリングだね」
マリノは自分でベッキーに言った。
「本当に」
「それになるのね」
「うん、今思うとね」
「そうなのね、それでその子は今どうしてるの?」
「それが急にいなくなったんだ」
マリノはベッキーのその問いには悲しそうに答えた。
「その茂みに来なくなってね」
「行方不明ね」
「うん、何処かで幸せだといいけれどね」
悲しそうな顔でまた答えた、そしてだった。
二人で猫を家族に迎える為に保護団体の施設に向かった、そこでだった。
どの子がいいのかと見ていると。
「ニャア」
「?」
ある猫黒白で黒が多い八割れの雄猫が来てだった。
マリノに右の前足を出してきた、マリノはその猫を見て目を丸くさせた。
「スカウト!?」
「ニャア」
「ここにいたのか」
「まさか」
ベッキーはは驚いている恋人と猫を見て恋人に尋ねた。
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