第158話
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薄暗くなっていた空が青空に戻った事に気づくと戦闘を中断した。
「空の色が戻った………という事は……!」
「セリカさん達が”全ての元凶”を滅ぼしてくれたって事ですよね……!」
「ああ……!」
空の色が戻った事で”全ての元凶”が滅んだ事を察したシェラザードは真剣な表情で声を上げ、明るい表情で声を上げたアネラスの言葉にアガットは安堵の表情で頷いた。するとその時クレイグ将軍達を覆っていた黒い瘴気が霧散し、クレイグ将軍達も戦いの手を止めた。
「うっ……」
「俺達はどうしてこんな事を……?」
「将軍達を覆っていた”悪しき風”が……!」
「”全ての元凶”が滅ぼされた事で将軍達も”呪い”から解放されたようだね。」
クレイグ将軍達の様子を見たガイウスは真剣な表情で呟き、アンゼリカは静かな笑みを浮かべて推測を口にした。
「クレイグ将軍、正気に戻ったのなら部下達に直ちに戦闘中止の指示を――――――」
「!いかん、すぐに将軍を取り押さえろ!」
「へ――――――」
ユーシスがクレイグ将軍にある要請をしたその時何かに気づいたヴァンダール子爵がエリオット達に警告し、ヴァンダール子爵の警告の意味が理解できなかったマキアスが呆けた声を出したその時何とクレイグ将軍は懐から銃を取り出して銃口を自分の眉間へと向けた。
「部下達への降伏指示は任せたぞ、ナイトハルト。エリオット、それにZ組の者達も後の事は任せた。」
「父さん――――――ッ!」
「閣下――――――ッ!」
ナイトハルトへの指示とエリオット達への遺言を終えたクレイグ将軍は拳銃自殺をしようとし、それを見たエリオットとナイトハルトが声を上げたその時何とヴァンが一瞬の動作で10ミラコインをクレイグ将軍の手にある拳銃目掛けて凄まじい勢いで打ち出した!するとクレイグ将軍が引き金を引くギリギリのタイミングでヴァンによって打ち出されたコインは銃に命中し、クレイグ将軍の手から弾き飛ばされた!
「な………」
「やれやれ、”呪い”が消えても”匂い”が消えていなかったから警戒していて正解だったぜ。――――――これで”ハーケン平原”でのお互いの貸し借りはチャラでいいだろう、エレイン。」
「ヴァン………」
「”崑崙流”の”指弾”の要領でコインを打ち出す技か………ハハ、さすがあの”吼天獅子”殿の”裏弟子”だな。」
銃を弾き飛ばされたクレイグ将軍が絶句している中ヴァンは溜息を吐いた後口元に笑みを浮かべてエレインに視線を向け、ヴァンに視線を向けられたエレインは微笑みを浮かべ、ジンはヴァンのクラフトを分析した後感心した様子でヴァンを見つめた。
「本当にありがとうございます、ヴァンさん!――――――父さん……正気に戻っ
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