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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
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その後、その日は体育の授業が午後からで、となりの2組と合同なのだ。組同士のソフトボールの対抗戦。この時は、私は1番ショートで泉希ちゃんは2番ピッチャーと、また一方的に決めていた。
我がチームが先攻で相手のピッチャーは
上原璃々
(
うえはらりり
)
あの時、私の次にゴールした子で泉希ちゃんと同じくらい背の高い子。左利きみたい。
私は、みんなの声援をうけて、最初から振っていった。ピッチャーのグラブをはじいてボールはショートのほうに転がって行ったけど、ファーストが受けたときには、私はベースを駆け抜けていたのだ。だけど、上原璃々はグラブを外して右手を見ていた。仲間も寄っていて 「璃々 冷やした方がいいよ 赤くなってる」という声も聞こえだ。だけど 「大丈夫ヨ! これっくらい 続けるよ みんな 着いて」と、気のせいか私を睨んでいた。
次の泉希ちゃんは、セカンドの頭を越して、その間に私は3塁まで行ったのだけど、後は三振で、その次のボテボテのゴロの間に私がホームを踏んだだけだった。
向こうは上原璃々からで、サードへの強烈なライナーで後ろに逸らしている間に2塁まで来た。その時、私は
「ごめんネ 手 大丈夫なの?」って、話し掛けたのだけど
「なんでもない! なんで謝るネン」と、冷たい返事だったのだ。私は、それ以上、言葉が出なかった。その後は、3本続けて私のとこに飛んできたのだけど、上原璃々を横目でけん制しながら難なくこなしていた。ヨッさんに鍛えられたお陰なんだ。
3回に次の打席が回ってきた時、割と外目のボールばっかりで、私は少し長い目にバットを握って・・・4球目 思いっきり しばいた。ボールはセンターとレフトの間を抜けて・・・だけど、反対側でやっている男の子達の なぜかセンターを守っていた明弘が拾い上げて、こっちを見ているのが2塁ベースを蹴った時に見えていた。私は、そのままホームベースを駆け抜けたのだ。
だけど、その後、途中で交代して上原璃々の姿は見えなくなった。先生に付き添われて、後ろ姿は保健室に向かうのだろう。その後、7回にも代わったピッチャーから、私は、センターを超える当たりでホームベースを踏んでいた。結果、5:0の圧勝だった。
着替え終わった後、私は隣の2組の方へ。教室では、男の子達が着替えているので、女の子達は外に出て廊下でたむろしていたのだ。私は、上原璃々の様子を見にいくつもりだったのだけど、泉希は心配で後ろから付いてきていた。
上原璃々は友達と笑い合っていたけど、右手にはネットの包帯をしていたのだ。
「上原さん ごめんなさい ウチのせいで・・・」
「なんやー あんたー そやから なんで 謝るんやー ウチがヘタクソでちゃんと受けられへんかっただけやー それに これっ 大げさなんや
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