エルザvsバッカス
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じゃんと思ったのはソフィアだけじゃないはず。それにバッカスさんも強いけど、エルザさんは群を抜いているんだよねぇ。
「みんなはどっちが勝つと思う?」
「そりゃあエルちゃんでしょ!!」
「同意見だね」
「エルザナメちゃいけないよ」
「あぁ」
ベスさんの問いに答えるみんなも同じ意見みたい。ただ、ネックになるのはこの試合時間か。
「意外とスロースターターだからなぁ、あの人」
エルザさんは強いけど、強敵との戦いの時は序盤に優勢を取られやすい傾向にある。そこから何かしら相手に隙が生まれたところで一撃必殺を押し込んでいる印象があるから、この10秒バトルはもしかしたら相性が悪いかも?
「まぁ、それよりも次の試合の方が楽しみだけどね」
次の試合の対戦カードは決まっている。その時相手から出てくる可能性があるのは三人に既に絞られている。それによってうちも出すメンバーを変えるだけだけど、どれになってもソフィアには楽しいばっかりだからもうヨダレが止まらないよね。
第三者side
両者共に間合いに入っている状態で睨み合う。バトルが始まろうとしている今、会場は静寂に包まれていた。
『バトル開始前から既にこの緊張感!!いかがですか?ヤジマさん』
『二人の実力は拮抗しているからねぇ。面白いバトルになると思うよ』
以前の大会では結局戦えずに終わった二人。それがようやく叶ったことに男は笑みを浮かべており、女性は真剣さを一切崩さずにいる。
『カミューニさんはどうですか?』
『・・・あぁ。いい勝負すると思うぜ。特に・・・』
カミューニが見ている先にあるのはバッカスが捨て置いている瓢箪。一見試合の邪魔になるからそこに置いているように見えるが、その前までの彼の挙動を青年は見逃していなかった。
『バッカスは既に全開で酔ってるみたいだしな』
『え?』
そう言われチャパティはようやくバッカスの顔の赤みが普段よりも強いことに気が付いた。そしてそれはこの戦いのルールによるメリットとも言える。
『酔っ払いは持久力がない。ゆえにあいつは以前の大会で最終日、序盤から酔っておくことができずにスティングに遅れを取った。だが、酔っ払いの瞬発力は常人を凌げる』
そこにバッカスの能力の高さが加われば文句無しなのは言うまでもない。だが・・・
『勝つのはバッカスと言うことですか?』
『いや・・・』
そう単純ではないのが魔闘なのだ。
『エルザもエルザで対策を講じているようだ』
一見彼女の姿はいつもの鎧を着ている物にしか見えず、何も変哲はないように見える。しかし、ヤジマも彼の言いたいことが何なのかすぐにわかった。
『立ち位置かね?』
『
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