エルザvsバッカス
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により産み出された応用。
「わっ!!」
本来の造形魔法は片手ではバランスが悪い。そのため造形魔導士は全員両手を使って攻撃しているが、リオンくんは片手でも造形ができる。もちろん威力は落ちてしまうが、その実速度に関してはトップクラスに躍り出る。
「アイスメイク・・・巨人の足!!」
「うわあああああ!!」
イヴさんが魔法を繰り出すよりも早くそれを行い、完全に姿勢を崩したところでトドメの一撃。イヴさんも素早い動き出しをしていたのは見えてはいたが、それ以上にリオンくんの方が速く、そして強かった。
『勝負あり!!勝者!!蛇姫の鱗リオン・バスティア』
理想的とも言える完璧な勝利に両手を挙げて応えるリオンく。それを見てシェリアとユウカさんは安堵の息を漏らし、トビーさんとサクラはガッツポーズを見せている。
「ま、当然の結果か」
天馬の中なら確かにイヴさんが適任だけど、彼ではリオンくんには及ばない。ひとまずこれで最下位脱出は確定したことと、今日の俺たちの出番はもうないため安心して試合を見れる。
『それでは続きまして第三試合!!妖精の尻尾vs四つ首の番犬の試合を行います!!』
「お?」
さすがに試合時間が短いこともあり次々に進んでいく。しかも次の試合は意外と面白いものが見られるかもしれない。
「前回の二日目もこの組み合わせあったよね?」
「あの時は運営のミスもあってゴタゴタしてたけど・・・」
「今回はどうするのかな?」
四つ首の番犬的にはバッカスさんを投入したいだろうけど、あの人は昨日の競技パートに出てる。ほぼワンマンチームであの人を真っ先に使ってしまうと残りの二日間でポイントを取れるか怪しいところ。
対して妖精の尻尾は登録メンバーの半数が待機場所にすら出てこれていない状況。出せる戦力が限られている中でお互いに誰を出してくるかだけど・・・
『両チーム速い!!参加メンバーが早速決まった模様です』
ルール的には余裕があるけど、どのチームも選手の選択が速い。うちもだけどどこも下手に時間を使って相手に対策を練らせるのを嫌がっているとも見て取れるほどに。それも全部シリルのせいなんだけど、このカードを見たらそんなことすっ飛んでしまう。
『妖精の尻尾からは妖精女王のエルザ!!対する四つ首の番犬はバッカスを惜しげもなく投入だぁ!!』
「戦力の温存とか、考えるギルドじゃないか」
「オオーン」
「激熱ですね!!すごい!!」
前回大会で当時の国王が待ち望んでいた二人の対決。思わぬ形でそれが実現した
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