第五話・介入する転生者
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観念しろって、俺はお前が喋るのを聞いた」
「…!?」
ユーノが驚愕の表情を浮かべる。
「それに…」
「?」
「なぜ、俺のかわいい妹が危険な目に遭ってるか教えてもらおうか?」
ギクリ、という擬音が本当に聞こえそうなくらいの勢いでユーノが固まる。
「それと、巻き込まれた当人としては色々聞きたい事もあるしな」
少々嫌な言い方ではあるが、この際は無視する。
そして
「………分かりました、ごめんなさい」
ユーノが無理だと判断したのか謝罪を始めた。
「まあまあ、…それよりさ」
「…なんでしょうか?」
「今まで何があったか教えてよ?」
本当は何があったか知っているが話を聞く。
「ああ、それと」
「…まだ他に何か?」
「いや、ユーノじゃなくて」
「?」
「なのは?お前も後で話し聞かせてもらうからな?」
「わ、私も!?」
いや実は何も知らないのかも知れない。
なぜなら、ここはアニメや漫画の話の世界であっても
アニメや漫画そのものではない。
俺の為に泣いてくれる妹が居る。
優しい家族が居る。
それが現実だ。
元の世界と違っていてもおかしくないのだ。
知る必要がある
この世界の事を、俺の現実を受け止めて。
進み続けよう、どこまでも
たとえ原作と違っても、大きな困難が立ちはだかっても、
俺は、俺の、妹の為に歩み続ける。
それが俺の償いであり、この世界を生きる意味だ。
俺の名前は高町みずな
なのはの兄としてこの世界に転生した者である。
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