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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
趣味と人
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手刀の一撃でけりが付くはず。

 足音を立てずに部屋の中に。


ガチャガチャ


 電気も点けないで私の銃の飾り棚漁ってますね。鍵は掛けてあるのでそれを外そうとしているようです。


カチャリ


 嘘! 外れた!? 上と下に2つも鍵付けてるのに!?

 まずい、いくら弾が入ってないとはいえ銃はそれだけで凶器! 何に使われるのか分かったものではありません!

 相手が棚に集中している今がチャンス!
 電気のスイッチを点けると同時に相手の背後から襲いかかる!

(とった!)

 完全に右手の手刀が首筋に入ったと思った瞬間、その首筋が……消えた!?

「え?」

 私の体が一瞬の浮遊感の後地面に組み伏せられていて、同時に相手の右手によって首を締め上げられる。

「ぐ……あ!」

 その相手が私に馬乗りになり、振り上げた左手には……巨大なサバイバルナイフ……が……




ドス!




 右の首筋ギリギリの所の床にサバイバルナイフが突き立てられました。

「なんだカルラか」

「は?」

 その声にナイフから意識を外して相手の顔を確認すると、そこには……眼帯をしていないラウラさんがいました。
 右目と違う色の左目。『越界の瞳』を使うことで電気が無い中でも部屋を見渡せていたのでしょう。

「急に襲い掛かってくるから敵かと思ってしまった。許せ」

「こ、殺されるかと思いましたよ……」

 ラウラさんはそう言うとナイフをしまって私の上から退いてくれました。
 まだ心臓のバクバクが止まりません。というより心臓本当に一瞬止まりましたよ……泣いてないのが嘘みたい。

「そもそもお前が相手を確認せず襲い掛かってくるのが悪い」

 いえ、まあそうなんですけど……ってそうじゃないです!

「それ以前に何で私の部屋にいるんですか!?」

「お前が銃器を集めるのが趣味だと聞いてな。見に来た」

 だからそうじゃないですってば!

「鍵掛かってましたよね!?」

「簡単に開いたぞ?」

 そう言ってラウラさんはピッキングツールを取り出しました。
 先生、せんせーい! ここに不法侵入者がいまーす!

「ここの学園はもう少し内部の防犯にも気を遣うべきだな。スパイや暗殺者が入り込んだりしたら一夜で全員殺されるぞ」

「それ以前に勝手に部屋に入らないでください!」

「細かいことを気にするな。禿げるらしいぞ」

「禿げません!」

 呆れながら地面に落ちている二つの錠を拾います。

 あーあー、本当に鍵外しちゃってますし。
 これ4桁の暗証番号と鍵もないと開かないタイプの錠なのに、番号完璧ですし鍵も多分ツールで開けたんでしょ
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