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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
趣味と人
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間違いないようですね。
 髪の毛は肩を過ぎた辺りのいわゆるセミロングで色は綺麗な淡い青色。
 瞳は赤色でその目には申し訳程度に小さなメガネを掛けてます。

「いきなり呼び捨ては……失礼……」

「あ! すいません!」

 私が謝ると更識さんは再び朝食を始めました。

「あの〜、更識さん?」

「……やめて…………」

 私が名前を呼ぶと更識さんがこちらを見ないで言いました。

「簪で……いい……苗字は……嫌いだから……」

「はあ、じゃあ簪さんと」

「ん……」

 それで満足したのか簪さんはまた朝食を開始します。うう、やりにくいなあ……
 何で苗字が嫌いなの、とか言いたいことは色々ありますが。なんというか……

 暗い!

 第一印象がそうなってしまいます!

「………で」

「はい?」

「あなた……本音と……同じクラスの…オーストラリアの……候補生……用があるから……呼んだんじゃないの?」

 そうでした、忘れてましたよ。

「あの、隣いいですか?」

「?」

 簪さんが『どうして?』と言うように少しだけ首を傾げます。物静かなのもあってお人形さんみたい。可愛い人だな〜……じゃなくて!

「他に席が空いていないので」

 私がそう言うと簪さんは初めて気づいたというように首を少し回して辺りを見てから、少しだけ頷いてくれました。

「ありがとうございます」

 そう言って私は簪さんの隣に座って朝食を開始します。
 今日は珍しく和食にしました。ご飯にお味噌汁に焼き鮭、漬物、目玉焼きというこれでもかというほどの日本食です。
 お箸の使い方はこの3ヶ月で練習しました! そして箒さんにも習いました! いざ、実食!

 まずは目玉焼きから〜。やっぱり目玉焼きにはシンプルな塩……

 ふと、何故か隣から視線を感じたので左を見てみると、こちらを見ていた簪さんと目が合いました。

「あ、あのー……」

「…………」

 何も言わずに自分の朝食を食べ始める簪さん。なんだったんでしょうか?

「だーかーらー! あれは誤解だったって言ってるじゃないか!」

「ふん! 布団に入られるほうが悪いのだ! 少しは反省しろ!」

 聞き覚えのある声に顔を向けると、入り口から一夏さんと箒さん、そしてラウラさんが食堂に入ってくるところでした。

ガタッ!

 一夏さんたちが来たのを見ていると急に簪さんが立ち上がりました。

「簪さん?」

 簪さんは私の声には答えないでトレーを片付けると素早く食堂から出て行ってしまいました。

 アムアム……

 どうしたのでしょう?食べ終わったにしてはあそこまで急ぐ理由は無いと思うんですけど?


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