夜戦編 蒼き女豹と仮面の狙撃手 第8話
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が、情け無いことを言うな」
「……あぁ、そうだな。よし、それならお前も一緒に……っ!?」
「それに……心配など要らん。俺が……間に合わせてやる」
そんなホークアイザーを連れて島を脱出しようと、ターボは手を差し伸べるが――彼はその手に応えようとはしなかった。「間に合わせる」というホークアイザーの言葉が意味するものに、ターボが気付くよりも速く。肩部のスイッチに触れた彼の全身は、眩い輝きに包み込まれていた。
「……! よせぇッ!」
いち早くホークアイザーの意図に勘付いたタキオンが、咄嗟に地を蹴って手を伸ばそうとする。だが、もはや手遅れだった。
「……『仮面ライダー』の名は……俺達には、過ぎたものだったようだ。お前達に……返、す……」
微笑と共に、ホークアイザーが最期にそう呟いた瞬間。青と黒の外骨格が、激しい閃光と共に爆ぜる。やがて、その衝撃波がライダー達全員に襲い掛かるのだった。彼らは為す術もなく吹き飛ばされ、その勢いのまま斜面を転げ落ちて行く。
「うわあぁあぁあっ!?」
「きゃあぁあっ!」
地震によって体勢が崩れていたところで至近距離での爆発を受けたターボ達の身体は、姿勢を立て直すこともままならず、木々を薙ぎ倒しながら猛烈な勢いで海岸線まで滑落して行く。爆発の勢いを乗せたその滑落は、ライダー達の走力すら凌ぐ速度に達していた。
超加速能力もストライクターボも使い果たした今の彼らでは、例え全力で山を駆け降りたとしてもこれほどの速さで斜面を下ることは出来なかっただろう。スナイパースパルタンの外骨格を「自爆」させたホークアイザーは、文字通り命を賭して、ターボ達を島の海岸線まで「間に合わせた」のだ。
「ぐうぅうッ……!」
木々との衝突により、少しずつ滑落の速度が落ちて行く。そんな中で海岸線が見えて来た瞬間、ターボ達は両膝と両手で地面を削りながら全力で「減速」し、辛うじて海に飛び出す直前のところで停止することが出来た。あと僅かでも遅れていたら、島の外周を漂う機雷に頭から突っ込んでいたところだ。
「……ッ!」
すると、その時。何とか立ち上がったターボの頭上に、一つのネックレスのようなものが落下して来る。咄嗟に片手でキャッチしたそれは――「MILOS HAWKIZER」という名が刻まれた、認識票だった。
爆炎に焼け爛れたその「証」を握り締めたターボは独り、声にならない慟哭を上げる。だが、今の彼には悲しんでいる暇もない。島が爆炎に飲まれる瞬間は、刻一刻と近付いているのだ。
「……立ち止まるな、本田。奴が命と引き換えにしてまで俺達に望んだことは……一体何だ?」
「あぁ……分
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