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リュカ伝の外伝
またまたマリオネット・マリー
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と思い、高みの見物をしていたから、急に話を振られて戸惑うマリーちゃん。何所までも他力本願だな。

「アレよ、アレ!」
「ドレよ、ドレ?」
『アレ』ではなく、如何してもマリーちゃんから言わせたい言葉がある。
私達が宰相閣下の下へ赴く前に発したアノ言葉。

「ちょ……著作権……的なモノを……作り出して欲しいなぁ……なんて(テヘペロ?)」
マリーちゃんの性格(内面)を知らずに、この上目遣いでの仕草を見たら男女関係なく大概の者は惚れてしまうだろう。
隣に立ってる宰相閣下などは鼻の下が伸びている程だからね。

でも目の前のお方は、この美少女の父親だ。
他人になら効果のある仕草でも陛下には効き目が無い……普段であれば。
今回は違う。

「そっか〜……著作権かあ〜……確かに制定しとく必要があるかもね著作権法」
「で、でしょでしょでしょぉ〜! 別にぃ〜、他人が作った曲を披露しちゃダメってワケじゃぁ〜、無くてぇ〜……最初に作った人の功績に報いましょうって事なのよぉ〜?」

「うん。それ凄く重要!」
「流石パパぁ! 分かってくれると思ってたわ」
嘘吐け。叱られるのが怖くて言い出し辛かったクセに。

「音楽関係だけじゃ無いよな。最近魔技高校(魔法機械技術高等学校)の生徒が頑張ってくれていて、色んな道具を発明しているし、それら全てを保護する目的で『特許』ってモノを制定しちゃおう。“特許庁”を設立して、その中で“著作権法”を運用すれば良いんだし」

「わぁ素敵。流石パパぁ?」
こういう時だけ可愛らしく『パパぁ?』とか言って陛下の腕に抱きつく。
そういう性格だから嫌われるのよ。

「いやぁ〜……そんな……照れるなぁ……」
あの巨乳を腕に押し当てられてデレデレと照れてる陛下……でも目は笑ってない。
完全にマリーちゃんを煽ててるだけだ。

「よ〜し。出来上がった著作権法は、制定に多大なる尽力をしてくれた人物の名前を充てちゃおうぜ」
「え〜、誰だれぇ〜?」
陛下はもっと巨乳なリュリュ様から抱きつかれてもデレデレしない。
何故、煽てられてるって気付かない?

「うん。特許の法は別にして音楽関係……作詞と作曲に関しては『マリー法』と呼ぶことにしよう!」
「え、マッジぃ〜!? 私の名前が後世まで語られちゃうのぉ〜! すっご〜い?」
うん。本当に凄い。

何が凄いって、当人は何も解ってないことが凄い。
この世で一番この法を破りそうなのはマリーちゃんだ。
そのマリーちゃんの名前を冠した法律を制定する。

もし破れば、未来永劫マリーちゃんの名は語り継がれる。
勿論悪名として。
だが……それに気付いた時は手遅れであろう。

陛下はマリー法が発布されて直ぐに動く。
一気にマリーちゃんの人気のシェアを奪ってい
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