大親友
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でも早めに四男の身柄を確保しておいた方が良いなぁ……これ以上身分を使って問題を起こす前に」
「分かった……」
俺の一人勝ちな問題解決に100%の納得はしてないが理解はしてくれた。
う〜ん……少しは助け船を出してやるかな。
「なぁ件の四男なんだけど、女絡みで問題を起こしすぎだと思う。もう少し落ち着かせた方が良いぞ」
「女絡みの事でお前が意見を言うな!」
「僕は女性問題を起こした事は無いモン」
「表沙汰になってないだけだろが!」
「それが全てだ」
「……まぁそうだが」
「兎も角さ……ネル家に話を持ちかけて優良な土地を破格な賃料で外国企業に貸し出す口実として、我が国の人間と四男を結婚させれば、対外的な理由付けになるだろ。だから僕の知り合いの女の子とお見合いをさせたいんだ。勿論お見合いと言ったが、四男には拒否権が無い。それどころか僕の知り合いの女の子に嫌われて破談にならない様に尽力させて欲しい。そうだな……『このお見合いが成功しなければ今回の国際問題の解決策として犯人を極刑にして周囲を落ち着かせる必要がある』的な事を言ってさ」
「そ、それは良いが……その女性の意思は無視していいのか?」
「良くないよ! だから好かれる様に四男が努力せよって言ってるの! まぁ大丈夫だろう。この娘はちょっとだけ婚期を逃しちゃってるんだけど、男の趣味はありがたい事に年下好き。しかも可愛い男の子が大好きなんだ。僕は全然記憶に無いんだけど、ビアンカとアルルの証言だと、それなりに美形だって話だし……四男が嫌われるようなことをせず下手に出ていれば破談にはならないだろう」
「確かに……それは……そうだが……」
「あぁ因みに、その娘の写真を持って来てるんだよね」
「写真?」
「うん。ウルフの絵の上手さを魔道機械で再現させた物」
そう言って俺は何故だか用意していたクエンティーナ・マサイスちゃんの写真を見せた。
今日の朝一で用意した写真だ。
なお、昨晩は深酒が過ぎたらしく、寝坊ギリギリで顔が浮腫み最悪な状態であるとの本人談。
「こ、これは……」
「こ、個性的な……お、女の……娘(?)ですね」
「うん、女の娘。因みに30歳と10ヶ月の軍曹だ」
「確かに……我が国の感覚では……ちょっとだけ今期を逃しておりますね……12年程をちょっとと言うのならですけど」
「ウチも平均的な婚期は似た様なモノだよ」
「ちょっと……かぁ……」
「四男の身柄を確保できたら連絡くれよ。クエンティーナちゃんに見せる用の写真を撮りに来るからさ。多分彼女は気に入ってくれると思うよ……な
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