大親友
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
は物わかりが良い人物だし、我が国の大きな利益になるのなら大事にはしないし、僕がさせない」
他人が見たら俺が一番騒ぎを大きくしてる様に見えるけどね(笑)
「グ、グランバニアの利益? ぐ、具体的には?」
「少しは情報が耳に入っていると思うけど、先日我が国で新たな企業が起ち上がった。知ってるよね?」
「あぁ……一応は若い民間人女性だと情報は出回っているが社長はリューナだろ!? 完全にお前の手の者じゃないか」
「だから国家の利益になるんだろ。他人が社長だったら今こんな話を出さないよ」
「まぁ……そうだが……」
「で、この会社はグローバルに活動する事が前提だから、当然ラインハットにも支社を建てる」
流石のヘッポコでも、もう何が言いたいのか解ってきたみたいだ。眉間を押さえて項垂れてる。
「簡単に言うと、この会社の利益を最優先しろ。そしてその利益はグランバニアが最大得る事を保障し微塵も妨害するな」
「し、しかし……社長は元々ラインハットの?人間だろ! それなのに……」
「大丈夫。会社が軌道に乗って海外支社を出す前に、ここの社長はグランバニア人と結婚してグランバニア国籍になる。今度紹介してやるよ……結構良い奴だよ」
「当たり前だ。俺にとってもリューナは娘同然なんだ! ふざけた奴だったら許さない。よく言うだろ……“女は父親の面影がある男に惚れる”って」
「その理論で行くとお前の息子は僕に似ているって事になるが良いのか?」
「全然良くない! 全力で訂正する」
ウケる。
俺もヘンリーも笑ってしまった。
お陰で場の雰囲気も緩んできた。
マリアさんが用意してくれたお茶のお陰かな?
「大凡の事は理解出来ましたがリュカさん。ネル子爵家は如何様に擁護させるのですか? 我が国とグランバニアとの間でしか利益は出ておらず、アルル王太子妃殿下への不敬はサラボナ通商連合領内で起きた事件。彼の国が黙っているとは思えませんが」
「ネル家も子爵とは言え、それなりに広めな領地は持ってるんだろ? その一部をPONYに格安で貸せよ。そこに海外支社建てるから、友好的な結び付きを維持できる。そこら辺の説得はお前と兄貴でしてくれ……何だったら国家間を超えた大事件なのだから脅すのも有りだろ」
「う〜ん……脅すのは……ちょっと……」
「いや、説得方法は何でも良いけども、グランバニアとネル子爵家が戦争をおっ始めたらラインハット王家はどちらに加担するの? 中立は勝った方の敵だよ? 流石に僕がお前の兄貴と大親友でも……ねぇ」
「止めろ、デールを脅すんじゃない! 俺が何とか話を纏めるから、お前は心配しなくて良い」
「大丈夫、その心配はしてないよ。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ