夜戦編 蒼き女豹と仮面の狙撃手 第4話
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の出来上がり。良かったわね、アイアンザック中将。もう『世話』は必要なさそうよ」
肩越しに彼らの最期を見届けた真凛は、皮肉混じりに呟くと――そのまま通路の奥へと進んで行く。やがて辿り着いたのは、要塞の外。マス・ライダー軽装型の強化服を纏うヘレンが、この島の兵士達と激戦を繰り広げていたエリアだ。
(……さすがは私が見込んだ子達だわ。良い仕事振りね)
遥か遠方では、要塞内部に退却して行くアイアンザックと、その後を追うオルバスの様子が窺える。オルバスの後ろには、片膝を着いて息を荒げているヘレンの姿も見えた。
「さぁて……逃がさねぇぞ爺さんッ! 待ちやがれッ!」
「……」
エンジンブレードを手に、真正面から要塞内部へと乗り込んで行くオルバス。そんな彼やヘレンの様子を、真凛は遠方から静かに見つめていた。
青いチャイナドレスのスリットによって露わにされた白い美脚が、月光に照らされ淫靡な輝きを放っている。凹凸の激しいその肉体からは、芳醇な女のフェロモンが隅々から滲み出ていた。
ウェーブが掛かった黒のロングヘアは夜風に靡き、フレグランスな甘い香りを周囲に振り撒いている。ドレスを押し上げる釣鐘型の豊満な爆乳と、くびれた腰つきに反した特大の爆尻も、極上の色香にさらなる彩りを添えていた。汗ばんだその白い柔肌からは、絶えず芳醇な雌の匂いが滲み出ている。
尻肉にきつく食い込んだTバックのパンティも、ドレスの上からでも分かるほどに彼女のヒップラインを浮き立たせていた。妊娠・出産に最適な、広い骨盤。その骨格によって成り立っている彼女の白い爆尻は、子を産むことに適した極上の女体であることを、これでもかと主張している。
「……ふふっ」
月明かりの下で妖しく微笑む真凛。彼女はぴっちりと肢体に張り付いたチャイナドレスを翻し、この場から静かに立ち去ろうとしていた。その途中、彼女は懐から一つの通信機を取り出し、耳元に寄せる。そこから聞こえて来たのは、新世代ライダー達の緊迫したやり取りだった。
『ノバシェードの狙撃か……! しかも、G-verYの装甲を一撃で貫通するほどの威力! どうやら彼ら、かなり強力な弾丸を使っているようだね……!』
『う、うぅっ……! あっ、はぁうっ……!』
『水見鳥! すぐ助けにっ……おい、離せ森里ッ!』
『……阿呆、それが奴の狙いだと分からんのか。敢えて急所を外して救助の見込みがあると思わせ、お前のような単細胞を釣り出して始末する。ノバシェードの狙撃兵がよく使う手だ』
「G-verYが被弾……か。向こうも大変ね」
ターボ達のマスクに内蔵された通信機能。そのシステムを介した会話内容を傍受していた真凛は、スゥッと鋭く目を細めている。どうやらターボ達は、ホークアイザー
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