夜戦編 蒼き女豹と仮面の狙撃手 第2話
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腰に装備された「ターボドライバー」にライダーイグニッションキーが装着され、好青年の腰部に巻かれた「量産型マッハドライバー」に、HSデッドヒートシフトカーが装填される。
『GET READY?』
さらに、無頼漢の手首に巻かれたライダーブレスに、携帯電話を模したデバイスが装填された瞬間。ブレス本体から、「準備完了」を告げる機械音声が響き渡って来た。
――変身ッ!
男達の眼に躊躇いの色は無い。紅一点を乗せた先頭のGクルーザーが、弾丸の如く機雷の海に飛び込んで行った瞬間――男達は同時に叫び、「変身」を開始する。
眩い輝きに包まれた彼らの全身が、人類の自由と平和を守護する「新世代」の鎧で固められて行く。その鎧が完全に構築され、最後に彼らの頭部が強固な鉄仮面で覆われた瞬間――男達を乗せたGクルーザーが、機雷の海に突入する。
猛烈な爆音と共に、天を衝くほどの水飛沫が噴き上がり。水上バイクだった残骸が四方八方に飛び散ったのは、その直後だった。
◆
海岸線からシャドーフォートレス島に上陸し、この島の調査に訪れた4人の新世代ライダー。彼らは海上の移動に使用していた水上バイク「マシンGクルーザー」を機雷で爆破されながらも、泳いでこの島に辿り着いていた。
「くそっ……まさか島の外周全部に、機雷があれほどバラ撒かれていたなんて。しかもあの機雷全てに、ノバシェードのマークが刻まれていた……。どうやら森里の言う通り、あのタレコミが正しかったみたいだな」
その1人である熱血漢――「仮面ライダーターボ」こと本田正信。彼は愛用のエネルギー拳銃「シャフトブレイカー」を両手持ちで構えながら、腰を落とした姿勢で慎重に山林の中を歩いている。赤を基調とする仮面の戦士は、白いマフラーを靡かせていた。
「僕達に情報を流したのが誰かは分からないが……それは後でゆっくり調べるとしよう。今は、この島のノバシェード構成員を逮捕するのが先決だ」
「すでに島中が賑やかになっているようだな……。俺達よりも先に、この島に来ている『先客』が居たらしい。それも恐らく、同じ目的のな」
ターボの後に続き、山林の中をゆっくりと移動している好青年――「仮面ライダーGNドライブ」こと上福沢幸路。無頼漢――「仮面ライダータキオン」こと森里駿。
彼ら2人も鋭い眼光で辺りを見渡しながら、低い姿勢で山の斜面を登っている。黒と灰色のボディという無骨な外観を持つタキオンに対して、煌びやかな銀色の装甲を輝かせているGNドライブ。そんな彼の手には、専用のエネルギー拳銃「ダイヤガンナー」が握られていた。
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