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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
戦略と経験値
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ることはなかった。

(また一段と速くなったな。だが、正面突破を俺が許すと思っているのか?)

このままならそのまま攻撃を仕掛けて来ても対応は容易にできる。ここから何か動きを見せるのかはたまた力で押し切れる算段があるのか、男はギリギリまで見極めることにしていた。

「水竜の・・・」

両手に水を纏った少年はそれを男の右側へと持ってくる。これにはわずかながらに困惑したものの、想定の範囲内とも言えた。

(利き手側からではなくあえて逆側からの攻撃。意外性はあるが、決め手になるとは思えない。

両手を合わせることで彼が生み出せる魔法は(アギト)一種類のみ。それも頭に入っているため対応は難しくない。しかし、ここで彼の予想とは異なることが起きた。

(!!テイクバックが短い)

予想していた攻撃よりも少年の腕の起動が自身から見て近い位置を通っているのだ。本来ならば最大限の力を発揮するために腕を大きく振る必要のあるその攻撃を彼はあえて短い距離で放ってきた。つまり・・・

(狙いは頸動脈付近か!!)

少年は技の威力ではなく人間の急所になり得る部位を叩くことで一撃必殺を狙ってきたと男は考えた。ギリギリまで見極めに時間を有していたこともありタイミングは際どい。しかし、わずかに男の腕が先に自身の首もとを守った。

(ここからカウンターをーーー)

その一撃を受け流しこちらが仕留めようと待ち構えていたが、少年の腕は自身が読みきった起動に入ってこない。それどころか予期していた攻撃とは異なり、自身に接近したそれはいまだに握り合わされていなかった。

(なんだ?)

何か新たな技があるのかとも考えたが、それでもここから切り返せるとは微塵も考えられない。それほど少年の動きは止まることを考えているとは思えないほど早く、減速していなかった。だが、それが彼の狙いであることに男は気付けなかった。

パンッ

「え?」
『は?』
「なんだ?」

捉えるかと思われた少年の攻撃。しかし、それは予期せぬ形で終わった。男の首もとへと届くかと思われたそれを少年は手を広げ勢いよく叩き合わせたのだ。これには見ていた全員が意味がわからず唖然としている。

「くっ」

だが、それは遠目から見ていた傍観者たちのみの反応。この戦いの最中にいた男はこの猫だましを想定しているはずもなく、彼の手のひらから響き渡った音に無意識に身体が反応し、対局へと流れた。

「もらった!!」

ガードを固めた反対側へと流れた身体。それを少年は待っていた。着地した左足で地面を蹴ると素早く身体を回転させ、今度は右足へと魔力を移動させる。

「しまっーーー」

まるで全てを予期していたかのような少年の切り返しの速さを見て男はようやく彼の狙いに気
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