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飼い犬が妊娠して
第一章

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                飼い犬が妊娠して
 小山咲はこの時親戚の従妹である川崎秋の家の愛犬であるトイプードルのモモ自分の家の愛犬モコの妹の彼女がだ。
 妊娠したと聞いてだ、秋の家に行って事情を尋ねた。
「お父さん誰?」
「実は近所の同じトイプードルの子なの」
 黒髪をロングにしてはっきりとした整った顔立ちでスタイルのいい咲に言った、見れば秋はその咲そっくりだが髪の毛を少し脱色してウェーブをかけている。
「そうなの」
「へえ、そうだったの」
「そろそろ不妊手術受けさせようと思ったら」
「その前になのね」
「出来たのよ」
 子供がというのだ。
「それで出来たらね」
「それならなのね」
「産んでもらおうって」
「授かった命だから」
「家族で話して決めたから」 
 それでというのだ。
「それでね」
「産んでもらって」
「産まれた子達は家族で責任以てね」
 そのうえでというのだ。
「里親さん見付けるって」
「そのこともするのね」
「そうなの」
 実際にというのだ。
「そのことも決めたから」
「いいことね、しかしね」
 咲は従妹中三の彼女の話を聞いてこうも言った。
「うちのモコは妊娠したことないけれど」
「やっぱり妊娠してる間は大変よね」
「そうよ」
 まさにというのだ。
「何かとね」
「やっぱりそうよね」
「勿論私もそうした経験ないし」
 高校一年生として言った。
「相手の人もいないし」
「私はいるけれどそうした経験はね」
「あったら怖いわよ」
「ええ、だから経験はないけれど」
 それでもとだ、秋も言った。
「お母さんも言うし」
「それでよね」
「妊娠している間はこれまでよりもずっと注意して」
 そうしてというのだ。
「一緒にいるわ」
「そして産まれたら」
「家族探すわ」
 こう話してだった。
 秋と彼女の両親は実際にモモをこれまで以上に大事にして育てていった、充分に栄養をあげて労わってだった。
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