第一章
[2]次話
インコと爬虫類
大村亨は色黒で一七二位の痩せた身体を持っている、黒髪は短くしていてサラリーマンとして家族を養っている。
彼には趣味があった、その趣味は。
「蜥蜴に蛇に亀にね」
「ああ、ペットならな」
妻の里奈黒髪を長く伸ばし色白で何処か栗鼠を思わせる童顔で一五六位の背で胸はあまりないが妙な色気のあるスタイルの彼女に言った。
「俺はな」
「爬虫類ね」
「子供の頃から好きなんだよ」
だからだというのだ。
「それでな」
「お義父さんとお義母さんから聞いてたけれど」
「亀とか飼ってたんだよ」
「そうよね」
「長生きするしあまり食費もかからないし恰好いいしな」
妻に目を細めさせて話した。
「基本大人しいしな」
「いいっていうのね」
「別にでかい鰐とかニシキヘビとか飼わないだろ」
見ればどれも小型で水槽の中で平和に暮らしている。
「散歩に出てもな」
「お部屋の中位だし」
「いいんだよ」
「そうよね、ただね」
ここで妻は夫に言った。
「蛇のトキミだけれど」
「この娘か?」
水槽の中の一匹のシマヘビを見て応えた。
「一番大人しいだろ」
「亀のゴローや蜥蜴のマリオと比べても」
「ああ」
その亀や蜥蜴も見て応えた。
「二匹もかなり大人しいけれどな」
「けれど蛇って小鳥も食べるから」
「ああ、譲の飼ってるな」
「この子、タスケをね」
「オトウサンオカアサンコンニチワ」
一匹のインコが飛んできて言ってきた、色は黄色くトサカは水色だ。
「ゲンキ?ゲンキ?」
「襲わない?」
「流石に頭の形違い過ぎるだろ」
夫はこう妻に返した。
「だからな」
「大丈夫なの」
「蛇は顎外せるけれどな」
そうした身体の仕組みだがというのだ。
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