第三章
[8]前話
「残念だけどな」
「ええ、ふわりは私達の娘でね」
百合子が言った。
「妹さん達はね」
「そっちの家の娘さん達だからな」
「それでね」
「姉妹でもな」
それでもというのだ。
「一緒にはな」
「暮らせないわね」
「ああ」
それはというのだ。
「無理だな」
「そうよね」
「しかしな」
それでもというのだった。
「姉妹は姉妹だからな」
「そのことは変わらないわね」
「だからこうした機会があれば」
姉妹一緒にいられる時があればというのだ。
「その時はな」
「楽しく過ごしてもらうのね」
「こうしてな、ずっとな」
文太はこうも言った。
「仲良く出来る様にしような」
「私達の家族だしね」
「ああ、是非な」
まさにというのだ。
「そうしていこうな」
「私達はね」
「是非な」
こうした話を夫婦でしてだった。
二人はふわりを彼女の妹達と仲良く散歩をさせた、ふわりは彼女達と楽しい時間を過ごした。だが親戚そして二人が家を去る時間になると。
「クゥ〜〜〜ン・・・・・・」
「またすぐ会えるからな」
「その時また楽しんでね」
ふわりは妹達と別れて悲しそうな顔になった、文太と百合子はそんな彼女を慰めた。そしてご飯をあげてブラッシングをして機嫌よくさせたのだった。
妹達との散歩 完
2023・9・23
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