第二章
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「そしてな」
「家族の為に何かして」
「家族が喜んでな」
そうなってというのだ。
「笑顔になるのを見るのがな」
「大好きなのね」
「そんな娘なんだ」
「凄くいい娘ね」
「犬の中でもな」
それこそとだ、文太は言い切った。
「ふわりみたいないい娘はな」
「滅多にいないわね」
「いるものか」
こうも言うのだった。
「それこそな」
「そうよね」
「だからな」
そうした娘だからだというのだ。
「今だってな」
「二人に寄り添ってるのね」
「そうなんだ」
「いい?この娘はね」
女の子達の今の親である親戚が二人に話した。
「あんた達のお姉ちゃんなのよ」
「だあ」
「だあだあ」
「そのことを覚えておくのよ」
まだ小さくものごころのついていない二人に話した。
「覚えられる様になったら」
「だあ」
「だあだあ」
「今は覚えられなくてもな」
文太はその親戚に話した。
「もうすぐな」
「上の娘は特にね」
「立てる様になったし」
それだけの歳になったしというのだ。
「それにな」
「それでよね」
「あと少しな」
「成長したら」
「覚えられるさ」
「そうなったら」
「この娘達もわかるさ」
覚えてというのだ。
「ふわりのことをな」
「そうなるわね」
「そしてふわりをお姉ちゃんだってな」
自分達にとってというのだ。
「思うさ」
「そうなるわね」
「血はつながってなくてな」
犬と人間でというのだ。
「別々に暮らしていてもな」
「それでもよね」
「ああ、ふわりとこの娘達はな」
「姉妹ね」
「そうだ」
紛れもなくというのだ。
「そうだからな」
「わかるわね」
「あと少しでな、ただな」
「ただ?」
「一緒に住むことはな」
これはというと。
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