第一章
[2]次話
どんな習いごとをするかが
小学生の三浦瑞穂はピアノを習っている、大きな黒目がちの二重の目で色白で赤い大きな唇に黒髪をロングにしている。
真面目にピアノ教室で教わっていて家でもピアノの練習をしているのでコンクールに出ても評判になっている。
その彼女にだ、高校生で水泳部に所属している兄の駿馬短い茶色の髪の毛で妹そっくりの目に引き締まった唇と一八〇近い引き締まった体格の彼は言うのだった。
「兄妹でも全然違うんだよな」
「学校の成績いいのは同じでしょ」
その彼に二人の母の明子が言ってきた、娘がそのまま大きくなった様な顔立ちと髪型であり背は百五十位だ。
「努力家で真面目なところもね」
「そうかな」
「そうよ、兄妹でそっくりよ」
「僕はそうは思わないけれどな」
「やってることが違うだけだろ」
今度は公務員の父の剣が言ってきた、息子そっくりの体格で唇は娘に譲っているが黒髪は右で分けて細い目に眼鏡をかけている。
「それは」
「水泳とピアノで」
「お前子供の頃何習いたいか聞いたら」
父は息子のその時のことを話した。
「水泳って言ったな」
「小一の頃に」
「それではじめたな」
「そうだったけれど」
「お前はそう言ってな」
それで水泳をはじめたがというのだ。
「瑞穂はな」
「ピアノだったんだな」
「そうだよ、それでな」
「習いごとが違ってか」
「お前が言う違いにな」
それにというのだ。
「なってるんだよ」
「あんたは中学までスイミングスクールで」
また母が言ってきた。
「それで今は高校でね」
「部活でやってるよ」
「それで選手にもなってるでしょ」
「全国大会も頑張るよ」
「そうなってね」
そしてというのだ。
「瑞穂は瑞穂でね」
「ピアノやりたいって言ってか」
「ピアノはじめてね」
「僕と同じでか」
「小一の時にね」
「それで今五年で」
「そうよ、コンクールにも出られる様になってるのよ」
そこで評価されているというのだ。
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