第三章 (2)
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せ」
「……ジョルジュ……?」
「スフレがすごくおいしい店。ぐぐったらすぐ出てくるよ」
……僕は明日、男二人で薄暗い地下の喫茶店でもそもそスフレを食わなくてはいけないのか…内心げんなりしながら顔をあげると、柚木はもうスニーカーをつっかけていた。
「姶良さぁ…」
口を開きかけた僕をさえぎるように、柚木が言った。
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「ずっと、そんな感じでいくつもり?」
「……え」
それはどういうこと?と聞き返そうとしたときには、ドアは閉められていた。カツカツカツ、と足音が遠ざかる。自転車の鍵を外す音、そして…柚木が、ここから遠ざかっていく音。
そしてやっぱり、柚木はノーパソを忘れていった。
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