第一章
[2]次話
喧嘩と格闘技
工業科の高校生如月蒼太朗は所謂ヤンキーである、制服は黒のボンタンと短ランで髪の毛はリーゼントにしている。面長で鋭い目を持っていて背は一七五位だ。
ヤンキーとくれば喧嘩だが彼は喧嘩はしなかった。それは彼が通っている八条学園が大人しいカラーの学校であり。
「ボクシングしてるとな」
「相手は殴るなってな」
「よく言われるよな」
「部活で」
「そうだよ、やっぱりそれはな」
喧嘩はというのだ。
「するなってな、ガン飛ばされてもな」
「喧嘩はするな」
「そうだよな」
「何と言っても」
「だからな」
それでというのだ。
「俺もしないんだよ、というか喧嘩したいならな」
「それならだよな」
「お前みたいにボクシングやるか」
「他の格闘技やるな」
「そうだよな」
「ストレス解消になって身体も鍛えられる」
格闘技をすればというのだ。
「いいだろ」
「そうだよな」
「ヤンキーでもな」
「格闘技してるとな」
「ストレス解消されるな」
「ああ、こっちの方がずっといいだろ」
こう言ってだった。
如月は毎日部活で汗を流し殴り殴られていた。やがて大会にも出る様になりどんどん強くなっていったが。
彼はそんな中でだ、クラスメイト達に話した。
「ガン飛ばされることなくなったな」
「それで喧嘩売られることもか」
「なくなったか」
「そうなんだな」
「これまでは無視してたけどな」
大人しいカラーである八条学園の中ではヤンキー同士でも喧嘩を売られることはない、問題は他校の者達だったがだ。
「なくなったな」
「あれだろ、強くなったからな」
「ボクシングがな」
「それが雰囲気にも出てな」
「喧嘩売られなくなったんだろ」
「自分から喧嘩売る奴なんてな」
クラスメイト達は如月に話した。
[2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ