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インフィニット・ストラトス〜黒き守護者〜
篠ノ之束の特徴
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て実戦で力を発揮できればいいと思っている。―――ということで、起きろ」

 俺は肘で一夏を起こした。

 二人の準備ができ、俺たち三人はIS学園の敷地内を走っている。

「……って、何で俺たちは朝から走っているんだ……?」
「実験動物になりたいというのなら別に構わないが?」
「すみません。頑張ります」

 そしてランニングを終え、昨日の復習と称して一夏に木刀を持たせて俺に一撃入れさせるように特訓させている。

「……何で祐人はそんなに強いんだよ……」
「まぁ、実戦を数多くこなしたからな」

 あえてどんなのかは言わないが。
 ちなみに篠ノ之は二、三振りさせた後、心を落ち着かせている。最初は反抗したが、焦るのは禁物だからだ。

「太刀は己を映す鏡。俺は剣を扱うが全て我流だからゲテモノとか言うかもしれないが、お前が焦っていることぐらいわかるぞ」

 そう言ってさせているが、少しばかり平常心を保てていないな。

「さて、もう6時だな。授業には遅れるなよ〜」

 床に倒れ伏す二人を見ながらそう言って俺は寮に戻る。
 あの後二人まとめて相手にし、返り討ちに合わせたのだ。





 ■■■





 一夏に専用機が用意されるらしい。
 それが知らされた後、オルコットが早速突っかかってきた、が―――

「一夏、篠ノ之、行くぞ!」
「ああ」
「待ちなさい! まだわたくしの話は―――」

 それでも一夏は無視して俺たちと合流した。

「だが、どうして風宮は私と一夏を鍛えるんだ?」
「え? 暇だからだけど?」
「って、おい! 俺たちは暇潰しの道具かよ!」
「そう思われたくないのなら、さっさと上達しな。まぁ、当分無理だろうけど」

 俺はそう言って挑発し、

「……お前ってさ、学習能力ないだろ」

 放課後、俺は一夏を倒していた。篠ノ之は剣道部だ。
 さっきまで一夏に今朝と同じことをさせていたのだが、まったくと言っていいほど俺に攻撃できてなかった。

「だから、祐人が強すぎるんだよ………」
「織斑先生を相手にするよりマシだろ……」

 これでもまだ、本気を出してないんだけどな。
 そう思いながら俺は木刀を拾った。
 今日はもう遅い。夕食に間に合うことができないだろうから。明日からは午後は篠ノ之から訓練を受けることになっている。その理由は簡単。俺の実力にまったくと言っていいほど追いついていないからだ。

「まぁ、朝のランニングだけは自分でしろよ。俺は起こしに行かないからな」
「お、おう……」

 それだけ伝えて、俺は第二アリーナに向かった。
 そこは今日は珍しく誰も借りていないからだ。

(さてと………)

 悪魔が羽ばたくイメージで
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