第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第四章 クリスマスの夜に…
第27話 温泉で○○!?(1)
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「へ!? シ、シリ……カ…………」
シュウさんは、あたしが確認の為の声に振り返ると、あたしの方を見て言葉を失っていた。
まるで、目が離せない物があるかのような顔で…
あたしはシュウさんの視線をたどって、何を見ているのか確認した。
シュウさんが見ている先には………『下着まで脱いでる』あたしの体があった。
しかもあたしは、水から顔を守るためにあげてた腕の隙間から周りを確認していたから、腕は体を何一つ隠さず、さらにお湯からあがろうと思い立ち上がっていた。
つまり、その……シュウさんに全部見られ……
「ッーーーーー!!!!」
「ハッ! ご、ごめん!!」
あたしが恥かしさのあまり声もあげられずに、腕で体を隠すようにしながらお湯に再び肩まで入ると、シュウさんも気が付いたように後ろを向く。
「ご、ごめん、シリカ! でも、湯気で……って、この距離だと湯気も意味がなったか……だから……その……ごめんなさい、見ました……」
シュウさんは、あたしの気が少しでも楽になるようにと言おうとしたらしい。
けど、ごめんなさい。それ逆効果です。
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あれから何分経っただろう……時間の進みがよく分からない。
シュウさんが、なんで落ちてきたかの説明をしてくれている内に、少し気持ちが治まってきた。
このSAOのアバターはナーブギアの、初回のセットアップで行なうキャリブレーションという動作で、あたしが自分の全身のあちこちを触って測定されたデータから作られているので、現実のあたしとそんなに代わりが無い。
そんなアバターの体を男の人に見られて、こんな速く落ち着いてきた原因は、見られたのがシュウさんだったかもしれない。
……でもシュウさんも、見るにしたって12歳の頃から成長しない、あたしのアバターの体なんて見ても…
「ご、ごめんなさい。見るんだったら、もう少し大人の女の人がいいですよね…////」
「そ、そんな事ないぞ! それにシリカは俺と2つしか違わないんだ。そんなに子供じゃないよ////」
「………そんな事無いですよ……」
あたしの考えていた事とは反対の答えが返ってきたので、シュウさんの言葉を嬉しく感じてしまう。
今の言葉は、シュウさんはあたしをちゃんと『異性』と感じてもらっている気がする。
…気のせいかもしれないけど、そう思ってしまう。
「…………」
「え〜と、シリカ? ……そ、その、これで許してとは言わないけど、今度シリカの何でも聞いてあげるよ。俺のできる範囲で! だから……その……黙ってるのはちょっと……流石にこの空気で、後ろで黙られると……」
「………ごめんなさい」
「い、いや、俺が悪かったから良いんだけどさ……」
「……シ
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