第二章
[8]前話
「すげえ可愛いな」
「手を出すなよ」
「俺達は大学生だからな」
スチュワートが一行を代表して答えた。
「流石に中学生はな」
「ならいいが既に彼氏もおるぞ」
「もうかよ」
「そういうことじゃ、丁度いい具合に桁外れのが来たな」
ハイオファは自分達の目の前の海を見た、すると。
かなりの高さの波が来た、彼はそれを見つつ冷静に述べた。
「乗るか」
「おいおいマジかよ」
「あの波にかい」
「俺達もあれは止めるぜ」
「店長さん大丈夫かよ」
「流石に歳だろ」
「まあ見ておれ」
ハイオファはあくまで冷静だった、そして。
サーフィンボードを持って海に向かった、そこからはあっという間だった。
ボードに乗って波に向かいそこからは。
波が落ちる時のその間のリングを颯爽と進みリングを超えると次の波の一番上に乗って進んでいった。これにはだ。
スチュワート達も驚いた、それで彼が戻って来た時思わず言った。
「すげえよ店長さん」
「あんた最高だよ」
「サーフィンの神様だよ」
「あんなのはじめて見たよ」
「そうか、しかし孫にいいものを見せらたか」
「うん、最高だったよ」
孫娘は笑顔で応えた、この時はこれで終わったが。
後日スチュワートはハイオファに彼の店で話した。
「いや、店長さん若い頃はハワイでも有名なサーファーだったんだな」
「昔のことだ」
ハイオファは素っ気なく返した。
「もうな」
「いやいや、けれどな」
「昔のことでもか」
「凄いさ、尊敬したよ」
「わしをか」
「あんなの見せられて若い頃の話聞いたしな」
「だから昔だ、今はお前さん達が現役だろう」
こうスチュワートに言うのだった。
「わしなんぞ尊敬するよりもっといい人を手本にしてな」
「やっていくことか」
「そうだ、こんな爺よりな」
「そう言うか」
「そうだ、それで今日は何を注文するんだ」
「ストロベリーな」
スチュワートは食べるアイスの話もした。
「それいただくな」
「ではな」
「それじゃあな、あとお孫さん元気かい?」
「彼氏おるぞ」
「だから中学生には興味ないからな」
「なら誤解される様なこと聞くな、元気だぞ」
「それは何よりだな、じゃあ食ったらまた波に乗るな」
ハイオファに笑顔で言った、そしてだった。
スチュワートはアイスを食べた後で海に向かった、その時ハイオファに一緒にどうだいと誘いをかけたが彼は孫娘次第だと答えた。そして店に残ったのだった。
伝説サーファー復活 完
2023・9・18
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