第二章
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「そうしたこともするだろ」
「誰がするのよ」
「だからキムがな」
「あのね、あんた達私本気で怒ってるのよ」
実際にそれは顔に出ていた。
「若し一時間以内にウイスキーを見付けて来なかったら」
「どうすろというんだ」
「家から出て行って」
こう二人に言った。
「いいわね」
「出産に猫は邪魔でもかい」
ドナルドはまた言った。
「それでもかい」
「そうよ、行かないの?」
「行く筈ないでしょ」
キムはふてぶてしく返した。
「私妊娠してるのに」
「娘がこうだしね」
婚約者も言った。
「俺も」
「そう、じゃあ出て行って」
キャサリンは本気で告げた。
「ウイスキーは私が探すわ」
「そうしたら?」
キムの態度はあらたまらなかった、そしてだった。
キャサリンは外に出て二十分位でウイスキーを見付けた、彼は家族を見付けるとすぐに近寄ってきた。
「ニャ〜〜〜ン」
「よかった、無事だったのね」
キャサリンは無事に家族を保護出来てまずはほっとした、そして。
彼と共に家に帰ると二人はリビングにいた、ドナルドはソファーに座ったままキャサリンに言った。
「ちょっと話すか」
「話すことなんてないわ」
キャサリンは憤怒の顔で返した。
「もうね、出て行ってね」
「出て行くって婚約してるのにかい」
「もう解消するわ」
その婚約もというのだ。
「決めたわ」
「何てことを言うんだ」
「今回のことでわかったから」
ウイスキーを抱いたまま告げた。
「あなたとは一緒に射られないって」
「猫位でかい?」
「猫位って言うことがよ」
まさにこのことがというのだ。
「駄目なのよ、だからよ」
「今すぐかい」
「出て行って、二人共」
キムにも告げた。
「さもないと警察呼ぶわよ」
「警察ってふざけてるの?」
「ふざけてないわ」
キムに本気の顔で答えた。
「荷物はあんた達の家に送るから」
「それでなの」
「出て行って」
有無を言わさぬ口調で告げてだった。
二人を追い出した、その後で婚約者の長女であるケイト=クワタ穏やかな顔立ちの黒髪を短くしたアジア系の若い女性の彼女が来て言って来た。
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