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になりかねないと思ったところ、それを二人の仮面の人物が支えます。
「気を失ってるな」
「全く・・・」
それは彼の仲間である二人の男性。彼らはグレイティスさんが気を失っているのを確認すると、背の高い方の男性が彼を肩へと担ぎます。
「治療しますよ!!」
思わずそう声をかけていた。その声に気が付いた手ぶらになっていた男性は振り返ったかと思うと、手を出して私を静止する。
「大丈夫だ、気にしないでくれ」
「「??」」
彼らなりの気遣いなのだろうかとも思ったけど、私とシリルは違和感を覚え顔を見合わせました。そのまま立ち去る二人の後ろ姿を見ていた時、ふとある光景がフラッシュバックしてきます。
「あれ?」
なぜその光景が蘇ったのかはわかりません。ただ、なぜか見覚えのあるその景色に困惑していた私でしたが、隣から肩を揺さぶられ意識を取り戻します。
「戻ろ。ウェンディの治療もしなきゃだもんね」
「うん。ありがと」
気になる点は多々ありましたが、それは気にしても仕方ないものと思い私たちはその場を後にし、グランディーネことポーリュシカさんの元へと向かうのでした。
シリルside
それからしばらくウェンディの治療をしていると、ようやく全員がゴールに辿り着けたようでアナウンスが鳴ったことを受けて待機場所へと戻る。幸い彼女は全てのバトルに完勝していたこともあり、多少の掠り傷があるだけだったのですぐに治療も完了でき、一緒に待機場所へと戻ってきていた。
そして現在の順位は以下の通りになっている。
1位 人魚の踵 22P
2位 青い天馬 21P
3位 狩猟豹の頭 20P
4位 剣咬の虎 18P
5位 妖精の尻尾B 11P
6位 四つ首の番犬 9P
7位 妖精の尻尾A 4P
8位 蛇姫の鱗 3P
先程の順位を受けて一日目の最終結果から順位の変動がいくつか起きている。
先程の競技では振るわなかったものの、昨日のリードを生かした人魚の踵が1位を死守。2位には先程リベンジを果たしつつ1位取った青い天馬が上がり、途中リタイアにより最下位扱いになってしまった剣咬の虎は二つ順位を落としている。
反対にうちとグレイさんたちは一つずつ順位を上げることが出来ている。ただ、こうしてみると少しずつ差が大きくなっていることもわかるため、そろそろ巻き返していかないと厳しいかもね。
「ウェンディのおかげで順
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