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ハドラーちゃんの強くてニューゲーム
第5話
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。怒られるの承知の挑発と言うダメ押し付きでね」
「ロン・ベルクの奴、今頃、ハドラーを見返そうと必死に例の剣を研いでたりしてぇー?」
が、さまようヨロイを操る者は意に返さない。
「貴様の事だ、この私がロン・ベルクの腕を忘れたなどと言うボケをかますと思ったか?」
「思いたくないね。それに、ハドラーは色々と何かを知り過ぎた感じがあるんだよねぇ」
「良いのかなぁー?アイツがバーン様にとって都合の悪い事実を言いふらしても?」
ピロロのその言葉で、さまようヨロイを操る者はキルバーンとピロロが、何故ハドラーちゃんをわざと見逃すと言う命令にそこまで嫌がるのかの本当の理由に触れた気がした。
(なるほど……バーン様の意に反してハドラーを葬ろうとしたのは、ただの口封じか?)
「それは確かに困るな。だがキルバーンよ、それほど付き合いの長い仲間ならば、こういう時に私が何と答えるのかも、十分に承知している筈だが?」
それを言われ、溜息をするキルバーン。
「はいはい。『大魔王様のお言葉は』」
「『全てにおいて優先される』」
少し呆れるキルバーンとピロロ。
「本当にバーン様が好きだねぇ君は?」
「恋でもしてるのかなぁー?」
だが、さまようヨロイを操る者は意に返さない。
「これでまた、当分はだんまりかい?必要が無いと100年でも200年でもだんまりなんだからなぁ」
それを最後に会話は打ち切られ、3人もまた姿を消した。
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