第157話
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の空の女神”である事を知っている事にケビンは舌打ちをして厳しい表情でオズボーンを睨み、疲れた表情で呟いたリースの言葉に続くようにルフィナは真剣な表情でオズボーンを見つめながら疑問を口にし、ルフィナの疑問について察しがついていたリオンの小声の言葉に頷いたセリスは真剣な表情を浮かべた。
「私としては”空の女神”よりも”ただの新妻”の方で呼んで欲しかったのですが………――――――それで、”本物の空の女神”である私にも他の方達のように何か言いたい事か聞きたい事でもあるのですか?先に言っておきますが、歪められし二つの”至宝”による”呪い”関連での私への苦情は受け付けませんよ。そもそも貴方が今の状況に陥ったのは元を正せば焔の至宝と大地の至宝を歪めさせた貴方達の先祖なのですから。」
「フッ、”空の女神”だけあってやはり全てを識っていたか。――――――私が”空の女神”である其方への問いかけはそんなことではない。――――――二つの至宝のぶつかり合いによって生まれてしまった”鋼”によって私を含めた多くの人々の人生や運命が歪まされてしまった事、あらゆる世界の不条理を識った事で消滅の道を選んでしまった幻の至宝と同等の存在を生み出す為に多くの人々の運命や人生を歪めさせて悲劇へと追いやった結果生まれた”零の至宝”、人に無制限の欲望を与えた事で人を破滅の道へと歩ませようとした空の至宝………私も知らぬ残りの至宝も恐らく何らかの形で”人”に害を与えてしまい、その結果消滅か封印されているのだろう。――――――何故、其方は”人”が持つにはあまりにも分不相応な”力”を与えたのだ?其方ならば気づいていたはずだ。人に”七の至宝(セプト=テリオン)という人が持つにはあまりにも分不相応な力”を与えてしまえば、その結末は人――――――いや、ゼムリア大陸という世界を”破滅”の道へと歩ませてしまう可能性に。」
「……………………」
「クレハ様………」
エイドスの指摘に対して静かな笑みを浮かべたオズボーンは厳しい表情を浮かべてエイドスにある問いかけをし、オズボーンのエイドスへの問いかけを聞いて神の如き絶大な”力”を持っていた”ミトスの民”に起きた”悲劇”を身をもって思い知ったクレハは複雑そうな表情を浮かべ、クレハの様子に気づいたノイは心配そうな表情でクレハを見つめた。
「何を聞いてくるかと思っていましたが、そんな簡単な質問ですか。――――――”人に本当の幸せを掴み取って欲しい”からこそ、”人への最後の贈り物”として七の至宝(セプト=テリオン)を授けただけですよ。」
「何………?」
呆れた表情で溜息を吐いた後答えたエイドスの答えの意味が理解できなかったオズボーンは眉を顰めてエイドスを
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