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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
正義
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叩き込む。

『ぬっ・・・』

それによりバランスを崩しかけた一夜さんだったが、それを容易く姿勢を整え敵を視界へと捉える。両者共に余力がいまだに見える状態。

「残り時間は20秒・・・」

わずか数秒でのこの攻撃のやり取り。どちらが勝ってもおかしくないその戦いを俺は静かに見つめていた。

















レオンside

「「これはおかしい」」

グレイティスの一撃を見た俺とシェリアの声が被った。それを見ていたサクラはこちらを見ながら首をかしげている。

「何がおかしいんですか?」
「おおーん?」
「違和感でもあったのか?」

俺たちが何に気が付いたのかわからない様子のサクラたちは首をかしげている。それに答えようとしたところ、リオンくんが代わりに解説してくれた。

「今の一撃、グラシアンとの戦いの時の威力だったら例え一夜でも踏み留まることはできなかったはずだ」
「なるほど!!それができているってことは・・・」
「グレイティスの力が落ちているってことか」

敵の魔法すら撃ち抜くほどの力を見せていたはずのグレイティスだったが、今はそれが見えない。もちろん一夜の攻撃が彼の予想を上回っていて対応しきれなかった線もなきにしもあらずだが、さっきの戦いからの彼の動きを見ている側としてはそれは考えにくい。

「やっぱり黒だな」
「うん」
「そうだね」

昨日のシルフェの時に感じた違和感。それがグレイティスの戦いを見て疑念から確信へと変わった。

「問題はどいつが主犯だがという点だが・・・」

狩猟豹の頭(チーターヘッド)の待機場所へと視線を向けるが、誰がリーダーなのかわからない。それどころかマスターの姿すら見えないところを見ると、もしかしたら・・・

















第三者side

互いにぶつかり合う巨大な肉体。使う系統が互いに接近型ということもあり、その戦いはまさしく火花を散らすものへとなっていた。

だが・・・

「ぐっ!!」

現在押しているのはリベンジに燃える男だった。

『一夜強い!!このまま押しきれるかぁ!?』
『この一年でまたずいぶんと強くなったなぁ』
『うむ。スピードパワー共に格段に上がっておるねぇ』

防戦・・・いや、防御すらできないグレイティスに次々と拳を突き出す一夜。残り数秒ではあるが、これは勝敗が決したかに思われた。しかし・・・

「ふんっ!!」

グレイティスは最後のコンマ数秒に全てを賭けていた。

「これで・・・終わりだ!!」

一夜の攻撃を払ったことによりわずかに彼の体勢が崩れたことを確認するとすぐさまその顔面へと渾身の一撃を突
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