第三話 受け入れる器その六
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「宜しくにゃ」
「へえ、他の世界からなんだ」
「こっちの世界に来たんだ」
「うん、そうなんだ」
「縁があって行き来することになる」
二人は二匹の蝙蝠達にも自分達のことを話した。
「もっと言えば俺はさ」
「五代さんだったっけ」
「何なの?」
「仮面ライダーなんだ」
このこともだ。五代は話した。
「バイクに乗って戦う仮面の戦士なんだ」
「そうにゃ。何かとても強いらしいにゃ」
またにゃんぱいあが蝙蝠達に話す。
「そうでなくても五代さんは凄くいい人だにゃ」
「うん、それはわかるよ」
「よくね」
蝙蝠達もだ。そのことはわかるというのだ。
「僕達にたっぷりと御馳走してくれたし」
「こうしてお話していてもわかるしね」
「それにしても仮面ライダーなんだ」
「話は聞いてるよ」
「えっ!?」
毛利君と小森君の今の言葉にだ。五代は思わず問い返した。
「君達仮面ライダーのことを知ってるんだ」
「うん、吸血鬼さんから聞いてるから」
「バンパイアさんからね」
「何か。向こうもですね」
「知っているのだな」
五代と一条はここでもだった。顔を見合わせてだ。
そのうえでだ。話をするのだった。
「まさかとは思いましたけれど」
「最初から知っているのか」
「これはまさか」
「覚悟しておくか」
こちらを既に知っている、そのことから吸血鬼はスサノオの分身かその統率下にあり仮面ライダーと敵対しているのではないか、こう考えてだ。
そうしてだ。彼等はだった。
「若しそうなっても」
「勝たなくてはな」
「そうですね。絶対にですね」
「勝とう」
「それでどうしたの?」
「何かあったの?」
まただ。毛利君と小森君が二人に尋ねてきた。
「何か吸血鬼さんに用があるの?」
「それで僕達に用があるみたいだけれど」
「うん、そうだよ」
「それはその通りだ」
こうだ。二人も二匹にはっきりと答える。
「それでだけれどいいかな」
「吸血鬼は今何処にいる?」
「まさかと思うけれどまた向こうから出て来るとか」
「そういうのはないな」
「今お城にいるよ」
「吸血鬼さんのお家にね」
流石に今回はそれはなかった。そしてだ。
二匹の話によるとだ。吸血鬼は。
城を持っていてそうしてそこに住んでいるというのだ。それでだ。
彼等は今度はだ。こう言うのだった。
「じゃあ今から?」
「その吸血鬼の城に行くか」
「そして万が一の時は」
「腹を括るか」
こうしてだ。覚悟も決めてだ。あらためてだ。
毛利君と小森君にだ。頼みをした。
「それならその吸血鬼さんのお城に今から」
「案内してくれるだろうか」
「うん、いいよ」
「それじゃあね」
彼等も応えてだ。そうしてだった。
吸血鬼への
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